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Digital Xpressメールニュース第134号

2012年08月31日作成 

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■    ■    ■    ★★・・Digital Xpressメールニュース第134号・・★★
■    ■  ■  ■                      2012/8/31
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こんにちは。
Digital Xpressメールニュース第134号をお届けします。
このメールは等幅フォント(MSゴシック・Osaka等)で最適にご覧になれます。

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◆◆2012年7月中W3Cによって公開された規格◆◆
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2012年7月中、勧告案が1本、勧告候補が5本、ワーキングドラフト・イン・ラ
ストコールが8本、ワーキングドラフトが15本、ワーキンググループ・ノート
が6本公開されました。

下記の仕様は、以下の記号によって区別してあります。

ステージアップしたもの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・↑
ステージダウンしたもの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・↓
初登場したもの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・□
ステージが変わらず公開されたもの・・・・・・・・・・・・・・・■
作業が完了したもの(主にワーキンググループ・ノート用)・・・・・[E]

〔〔勧告案〕〕

↑ Navigation Timing(2012年7月26日)
   Webアプリケーションがナビゲーションのタイミングに関連した情報へアク
   セスするためのインタフェースを定義した規格。
   http://www.w3.org/TR/2012/PR-navigation-timing-20120726

〔〔勧告候補〕〕

↑ User Timing(2012年7月26日)
   高精度のタイムスタンプへのアクセスを可能にすることにより、Web開発
   者がアプリケーションの性能を計測することができるようにするインター
   フェースを定義した規格。
   http://www.w3.org/TR/2012/CR-user-timing-20120726

↑ Performance Timeline(2012年7月26日)
   Webアプリケーションがナビゲーションと要素に関連したタイミング情報へ
   アクセスするためのインターフェースを定義した規格。
   http://www.w3.org/TR/2012/CR-performance-timeline-20120726

↑ Page Visibility(2012年7月26日)
   電力効率とCPU効率の良いWebアプリケーションを開発するために、サイト
   の開発者がページの見え方をプログラム的に決定できる手段を定義した規格。
   http://www.w3.org/TR/2012/CR-page-visibility-20120726

■ CSS Backgrounds and Borders Module Level 3(2012年7月24日)
   HTMLへのスタイル指定言語であるCSSレベル3の「Background」と「Border」
   に関する規定。
   http://www.w3.org/TR/2012/CR-css3-background-20120724

↑ Role Attribute 1.0(2012年7月12日)
   マークアップ言語における要素に対して、そのセマンティック情報を機械
   取り出し可能な形で注釈付けできるようにしたRole属性を規定したもの。
   ※この前の版は2011年1月13日付の「ワーキングドラフト・イン・ラスト
   コール」でしたが、2011年1月当時のメールニュースでは「ワーキングドラ
   フト」としてお知らせしていました。お詫びと共に訂正致します
   http://www.w3.org/TR/2012/CR-role-attribute-20120712

〔〔ワーキングドラフト・イン・ラストコール〕〕

↑ Efficient XML Interchange (EXI) Profile(2012年7月31日)
   いわゆるバイナリXMLの利用時に問題となる場合があるメモリーの制限を考
   慮したキャッピング(capping)のルールをプロファイルとして定めた規格。
   http://www.w3.org/TR/2012/WD-exi-profile-20120731

↑ SPARQL 1.1 Query Language(2012年7月24日)
   RDFへの照会言語であるSPARQL照会言語の改訂版。
   http://www.w3.org/TR/2012/WD-sparql11-query-20120724

↑ PROV-O: The PROV Ontology(2012年7月24日)
   OWL2のPROVデータモデルをエンコードした規格であり、データの出所の情
   報を表現するクラス。プロパティー、制約で構成される。
   http://www.w3.org/TR/2012/WD-prov-o-20120724

↑ PROV-N: The Provenance Notation(2012年7月24日)
   Web上のデータ作成に関わる人物、エンティティ、プロセスを表現するため
   の「出所(provenance)」のコア・データモデルであるPROV-DMの例を提示
   するための記法を定義した仕様。
   http://www.w3.org/TR/2012/WD-prov-n-20120724

↑ PROV-DM: The PROV Data Model(2012年7月24日)
   Web上のデータ作成に関わる人物、エンティティ、プロセスを表現するため
   の「出所(provenance)」のコア・データモデル。Web上には内容が食い違
   う様々なデータがあるが、その出所を知ることによってデータが信頼できる
   ものか判断するのに役立つ。
   http://www.w3.org/TR/2012/WD-prov-dm-20120724

↑ HTML Media Capture(2012年7月12日)
   デバイスによる音声、イメージ、動画のキャプチャ機能へのアクセスを行
   うためのHTMLのForm機能の拡張を定義した規格。
   http://www.w3.org/TR/2012/WD-html-media-capture-20120712

↑ Turtle(2012年7月10日)
   RDFグラフをテキスト形式で表現するための文法を定めた規格。
   http://www.w3.org/TR/2012/WD-turtle-20120710

↑ Content Security Policy 1.0(2012年7月10日)
   Webリソースの一連のコンテンツ制約を宣言するために用いられるポリシー
   言語、また、ポリシーが適用されるクライアントに対してサーバーからポ
   リシーを伝送するためのメカニズムを定義した規格。2011年11月29日に初
   公開された時点では名称が「Content Security Policy」だったものが、今
   回バージョン番号(1.0)が付いている。
   http://www.w3.org/TR/2012/WD-CSP-20120710

〔〔ワーキングドラフト〕〕

■ Internationalization Tag Set (ITS) Version 2.0(2012年7月31日)
   多言語Webコンテンツ作成のための要素や属性のセットを規定した
   「Internationalization Tag Set (ITS) Version 1.0」(2007年4月3日に
   W3C勧告となっている)のバージョンアップ版。
   http://www.w3.org/TR/2012/WD-its20-20120731

□ Applying WCAG 2.0 to Non-Web Information and Communications
   Technologies(2012年7月27日)
   Webコンテンツのアクセシビリティを規定したWCAG 2.0 をWebコンテンツ
   以外の情報(製品に関する文書やソフトウェア)にも適用するめの規格。
   http://www.w3.org/TR/2012/WD-wcag2ict-20120727

□ Best Practices for Fragment Identifiers and Media Type Definitions
   (2012年7月26日)
   URI内のフラグメント識別子をメディアタイプ毎に決めるためのベストプラ
   クティス集。
   http://www.w3.org/TR/2012/WD-fragid-best-practices-20120726

■ PROV Model Primer(2012年7月24日)
   Web上のデータ作成に関わる人物、エンティティ、プロセスを表現するため
   の「出所(provenance)」のコア・データモデルであるPROVデータモデル
   を理解するためのガイドライン。
   http://www.w3.org/TR/2012/WD-prov-primer-20120724

□ Proximity Events(2012年7月12日)
   物体を検知する近接センサー(proximity sensor)に対応するイベントを
   受け取る手段を定義した仕様。
   http://www.w3.org/TR/2012/WD-proximity-20120712

□ JSON-LD Syntax 1.0(2012年7月12日)
   JSONを使ってLinked Data を表現するために、有向グラフを表現するJSON
   の形式について定めた仕様。
   http://www.w3.org/TR/2012/WD-json-ld-syntax-20120712

□ JSON-LD API 1.0(2012年7月12日)
   JSON-LDの文書をプログラム的に変換するためのAPIと一連のアルゴリズム
   を定めた規格。
   http://www.w3.org/TR/2012/WD-json-ld-api-20120712

□ Pick Media Intent(2012年7月12日)
   Webアプリケーションからユーザーのメディア・ギャラリーにアクセスする
   ための仕組み(Web Intent)を定義した仕様。
   http://www.w3.org/TR/2012/WD-gallery-20120712

↓ Pick Contacts Intent(2012年7月12日)
   Webアプリケーションからユーザーのアドレス・ブックにアクセスするため
   の仕組み(Web Intent)を定義した仕様。2011年6月16日に「Contacts 
   API」という名称でワーキングドラフト・イン・ラストコールとして公開さ
   れていたものが、今回名称を変えてワーキングドラフトとして公開された。
   http://www.w3.org/TR/2012/WD-contacts-api-20120712

■ File API(2012年7月12日)
   Webアプリケーションからファイルへの書き出しを行うためのAPIを定義し
   た仕様。
   http://www.w3.org/TR/2012/WD-FileAPI-20120712

■ XSL Transformations (XSLT) Version 3.0(2012年7月10日)
   W3C勧告となっているXSLT2.0からのバージョンアップ版。メモリー上に
   ソース文書と結果文書のいずれも保持しないストリーミング・モードでの
   変換実行を可能にすることが主な変更点。2010年5月11日にVersion 2.1と
   して公開されたのがVersion 3.0として公開された。
   http://www.w3.org/TR/2012/WD-xslt-30-20120710

□ WebDriver(2012年7月10日)
   プログラムやスクリプトからWebブラウザーを内部テストしたりコントロー
   ルするためのプラットフォームや言語に依存しないAPIを規定した仕様。
   http://www.w3.org/TR/2012/WD-webdriver-20120710

□ Use Cases & Exploratory Approaches for Ruby Markup(2012年7月10日)
   HTML5やXHTMLなどにおけるルビの振り方に関する利用ケースを整理した
   もの。
   http://www.w3.org/TR/2012/WD-ruby-use-cases-20120710

□ Quota Management API(2012年7月3日)
   ローカルなストレージ・リソースの利用を管理するためのAPIを規定し、
   ユーザー・エージェントがWebアプリケーションにストレージの利用を許す
   ための手段を定義した仕様。
   http://www.w3.org/TR/2012/WD-quota-api-20120703

□ Fullscreen(2012年7月3日)
   Webプラットフォームのためのフルスクリーン制御APIを定義した仕様。
   http://www.w3.org/TR/2012/WD-fullscreen-20120703

〔〔ワーキンググループ・ノート〕〕

↓ XML Signature Best Practices(2012年7月10日)
   XML Signature のベストプラクティス集。2011年8月9日にワーキングドラ
   フトだったものが、今回ワーキンググループ・ノートとして公開された。
   http://www.w3.org/TR/2012/NOTE-xmldsig-bestpractices-20120710

[E] RDFa API(2012年7月5日)
   RDFaで記述された構造化情報をWeb文書から用意に取り出して活用するため
   のRDFa用 DOM APIを定めた規格。2011年4月19日にワーキングドラフトだっ
   たが、今回RDF Web Applications Working Groupの活動終了に伴いワーキ
   ンググループ・ノートとして公開された。
   http://www.w3.org/TR/2012/NOTE-rdfa-api-20120705

[E] RDF Interfaces(2012年7月5日)
   プログラムでRDFデータを操作するためのインターフェースを定めた規格。
   2011年5月10日にワーキングドラフトだったが、今回RDF Web Applications 
   Working Groupの活動終了に伴いワーキンググループ・ノートとして公開さ
   れた。名称も「RDF Interfaces 1.0」だったものがバージョン番号が外れ
   たものとなっている。
   http://www.w3.org/TR/2012/NOTE-rdf-interfaces-20120705

[E] RDF API(2012年7月5日)
   セマンティックWebで用いられるRDFデータを扱うAPIを規定した仕様。今回
   RDF Web Applications Working Groupの活動終了に伴い、これまで外部公
   開されていなかった資料がワーキンググループ・ノートとして公開された。
   http://www.w3.org/TR/2012/NOTE-rdf-api-20120705

□ Registration & Discovery of Multimodal Modality Components in
   Multimodal Systems: Use Cases and Requirements(2012年7月5日)
   マルチモーダル対応のコンポーネントの作成、公開、発見、登録、申し込
   みなどを行うためのユースケースと要件をまとめた資料。
   http://www.w3.org/TR/2012/NOTE-mmi-discovery-20120705

↓ Web Application Privacy Best Practices(2012年7月3日)
   デバイスAPIを使うものを含め、Webアプリケーションのプライバシーのベ
   ストプラクティスを説明した資料。2011年8月4日にワーキングドラフト
   だったものが今回ワーキンググループ・ノートとして公開された。
   http://www.w3.org/TR/2012/NOTE-app-privacy-bp-20120703


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◆◆詳細について◆◆
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■仕様書については、以下のW3Cサイトをご参照ください
 http://www.w3.org/TR/





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