Digital Xpressメールニュース第136号
2012年11月30日作成
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こんにちは。
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◆◆2012年10月中W3Cによって公開された規格◆◆
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2012年10月中、勧告が1本、勧告案が14本、ワーキングドラフト・イン・ラス
トコールが6本、ワーキングドラフトが26本、ワーキンググループ・ノートが
7本公開されました。
下記の仕様は、以下の記号によって区別してあります。
ステージアップしたもの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・↑
ステージダウンしたもの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・↓
初登場したもの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・□
ステージが変わらず公開されたもの・・・・・・・・・・・・・・・■
作業が完了したもの(主にワーキンググループ・ノート用)・・・・・[E]
〔〔勧告〕〕
↑ Multimodal Architecture and Interfaces(2012年10月25日)
マルチモーダルなインタフェースのアーキテクチャを解説した文書。
http://www.w3.org/TR/2012/REC-mmi-arch-20121025
〔〔勧告案〕〕
↑ High Resolution Time(2012年10月23日)
システムクロックの歪み(skew)や調整に影響を受けずにサブミリ秒時間
分解能で現在時刻を返すJavascriptインターフェースを定義した規格。
http://www.w3.org/TR/2012/PR-hr-time-20121023
□ rdf:PlainLiteral: A Datatype for RDF Plain Literals(2012年10月18日)
RIFとOWLの両方で用いられる国際化したテキストを表現するためのプリミ
ティブなデータタイプを規定したもの。2009年10月27日に勧告となった同一
規格の修正版。
http://www.w3.org/TR/2012/PER-rdf-plain-literal-20121018
□ OWL 2 Web Ontology Language XML Serialization(2012年10月18日)
OWL2の文法と構造をXMLを使って表現するための仕様。XML Schemaを使って
定義されている。2009年10月27日に勧告となった同一規格の修正版。
http://www.w3.org/TR/2012/PER-owl2-xml-serialization-20121018
□ OWL 2 Web Ontology Language Structural Specification and Functional
-Style Syntax(2012年10月18日)
OWLに関し、いくつかの機能拡張を行ったバージョン2を構成する一つの規格。
この文書では、OWLの機能スタイル文法を定義している。また、OWL2オントロ
ジーの情報構造仕様も含まれている。2009年10月27日に勧告となった同一規
格の修正版。
http://www.w3.org/TR/2012/PER-owl2-syntax-20121018
□ OWL 2 Web Ontology Language RDF-Based Semantics(2012年10月18日)
OWL2のためのRDF互換のモデル理論的セマンティクス。「OWL 2 Full」と呼ば
れる。2009年10月27日に勧告となった同一規格の修正版。
http://www.w3.org/TR/2012/PER-owl2-rdf-based-semantics-20121018
□ OWL 2 Web Ontology Language Quick Reference Guide(2012年10月18日)
OWL2のためのクイックリファレンス。2009年10月27日に勧告となった同一規
格の修正版。2009年10月27日に勧告となった同一規格の修正版。
http://www.w3.org/TR/2012/PER-owl2-quick-reference-20121018
□ OWL 2 Web Ontology Language Profiles(2012年10月18日)
より簡単かつ効率的に実装することができるOWL2のいくつかのプロファイル
を定めた資料。2009年10月27日に勧告となった同一規格の修正版。
http://www.w3.org/TR/2012/PER-owl2-profiles-20121018
□ OWL 2 Web Ontology Language Primer(2012年10月18日)
OWL2の初心者向け入門書。2009年10月27日に勧告となった同一規格の修正版。
http://www.w3.org/TR/2012/PER-owl2-primer-20121018
□ OWL 2 Web Ontology Language Document Overview(2012年10月18日)
OWL2を構成する13の文書のパート1となる資料であり、OWL2そのものと他の
OWL2文書の紹介を行っている。その中でOWL2の文法や、様々なセマンティクス、
プロファイルそしてOWL1とOWL2でのセマンティクスの違いについて説明して
いる。2009年10月27日に勧告となった同一規格の修正版。
http://www.w3.org/TR/2012/PER-owl2-overview-20121018
□ OWL 2 Web Ontology Language New Features and Rationale(2012年10月18日)
OWL2の新機能について説明した資料。2009年10月27日に勧告となった同一規
格の修正版。
http://www.w3.org/TR/2012/PER-owl2-new-features-20121018
□ OWL 2 Web Ontology Language Mapping to RDF Graphs(2012年10月18日)
OWLに関し、いくつかの機能拡張を行ったバージョン2を構成する一つの規格。
この文書では、OWL2の機能スタイル文法とRDF交換文法の対応を説明している。
2009年10月27日に勧告となった同一規格の修正版。
http://www.w3.org/TR/2012/PER-owl2-mapping-to-rdf-20121018
□ OWL 2 Web Ontology Language Direct Semantics(2012年10月18日)
OWLに関し、いくつかの機能拡張を行ったバージョン2.0を構成する一つの
規格。この文書では、OWLのモデル理論的意味論を解説している。2009年
10月27日に勧告となった同一規格の修正版。
http://www.w3.org/TR/2012/PER-owl2-direct-semantics-20121018
□ OWL 2 Web Ontology Language Conformance(2012年10月18日)
OWL2ツールがOWL2仕様に適合するための条件を説明すると同時に、適合性
テストに使うことのできるテストケースを提供している。2009年10月27日
に勧告となった同一規格の修正版。
http://www.w3.org/TR/2012/PER-owl2-conformance-20121018
↑ WOFF File Format 1.0(2012年10月11日)
CSSの@font-face宣言での利用に適した軽量で実装が容易なフォント形式の
規格。ライセンス情報などのメタ情報も付与することができる。
http://www.w3.org/TR/2012/PR-WOFF-20121011
〔〔ワーキングドラフト・イン・ラストコール〕〕
↑ Publishing and Linking on the Web(2012年10月25日)
出版などの既存メディアとは異なるWebでの情報公開に関して、情報の格納/
公開/抽出の方法を明確にしたり、用語などを定義することにより、Webの
将来の社会的、法的な議論について情報提供するもの。
http://www.w3.org/TR/2012/WD-publishing-linking-20121025
↑ Best Practices for Fragment Identifiers and Media Type Definitions
(2012年10 月25日)
URI内のフラグメント識別子をメディアタイプ毎に決めるためのベストプラク
ティス集。
http://www.w3.org/TR/2012/WD-fragid-best-practices-20121025
↑ An organization ontology(2012年10月23日)
これによって様々なドメインに渡って組織情報のLinked-Data (”リンク
するデータ”)の公開をサポートすることを目的とし、「組織」の構造の
コア・オントロジーを記述した仕様。
http://www.w3.org/TR/2012/WD-vocab-org-20121023
■ Server-Sent Events(2012年10月23日)
DOMイベント形式で、サーバーからプッシュ通知を受け取れるようにHTTP接続
をオープンするためのAPIを定義した仕様。APIは、「Push SMS」のような他
のプッシュ通知でも使えるよう拡張できる設計となっている。
http://www.w3.org/TR/2012/WD-eventsource-20121023
↓ XML Encryption Syntax and Processing Version 1.1(2012年10月18日)
XML Encryptionのバージョンアップ版。2012年3月13日に勧告候補だったもの
が今回ワーキングドラフト・イン・ラストコールとして公開された。
http://www.w3.org/TR/2012/WD-xmlenc-core1-20121018
↓ XML Signature Syntax and Processing Version 1.1(2012年10月18日)
XML Signature のバージョンアップ版。2011年3月3日に勧告候補だったものが
今回ワーキングドラフト・イン・ラストコールとして公開された。
http://www.w3.org/TR/2012/WD-xmldsig-core1-20121018
〔〔ワーキングドラフト〕〕
□ Web MIDI API(2012年10月25日)
Webアプリケーションがクライアントシステム上のMIDIの入出力デバイスを
一覧して選択できるようにし、MIDIメッセージの送受信を可能にするための
MIDIプロトコルをサポートするAPIの規格。音楽以外のMIDIアプリケーション
も対象としている。
http://www.w3.org/TR/2012/WD-webmidi-20121025
■ HTML Microdata(2012年10月25日)
機械可読データをHTMLに埋め込むための「HTML Microdata」のメカニズムを
定義した仕様。RDFとJSONを含む他のデータ形式とも互換性がある。
http://www.w3.org/TR/2012/WD-microdata-20121025
□ Linked Data Platform 1.0(2012年10月25日)
RDFを使用して状態を記述するWebリソースへのHTTPアクセスに基づくLinked
Dataの読み書きアーキテクチャのベストプラクティスと簡単なアプローチを
まとめた資料。
http://www.w3.org/TR/2012/WD-ldp-20121025
■ HTML5(2012年10月25日)
HTMLの第5版。メジャーなバージョンアップである。
http://www.w3.org/TR/2012/WD-html5-20121025
■ HTML5 differences from HTML4(2012年10月25日)
HTML5とHTML4の差異を理由とともに解説した資料。
http://www.w3.org/TR/2012/WD-html5-diff-20121025
■ HTML5: Edition for Web Authors(2012年10月25日)
ブラウザ実装に関する詳細な規定を省いたHTML5のサブセット規格。
http://www.w3.org/TR/2012/WD-html5-author-20121025
■ Polyglot Markup: HTML-Compatible XHTML Documents(2012年10月25日)
HTML5をXML文書とも見なせるような形式にしたマークアップ言語。
http://www.w3.org/TR/2012/WD-html-polyglot-20121025
■ HTML: The Markup Language (an HTML language reference)(2012年10月25日)
HTML言語、およびHTMLコンテンツ制作者がHTMLに適合する文書を作成する
ために必要な詳細情報を説明した資料。今回から名称に「(an HTML language
reference)」という文言が加わった。
http://www.w3.org/TR/2012/WD-html-markup-20121025
■ HTML5: Techniques for providing useful text alternatives(2012年10月25日)
HTML5において、イメージデータの代替テキストを表現するためのalt属性の
使用について説明した資料。2011年5月25日にワーキングドラフト・イン
・ラストコールだったものが今回ワーキングドラフトとして公開された。
http://www.w3.org/TR/2012/WD-html-alt-techniques-20121025
■ HTML to Platform Accessibility APIs Implementation Guide(2012年10月25日)
HTMLの要素/属性と様々なプラットフォーム上のアクセシビリティAPIとの
マッピングを行った説明書。
http://www.w3.org/TR/2012/WD-html-aapi-20121025
□ Filter Effects 1.0(2012年10月25日)
色の強度に変化をつけたりぼかしたりする等のフィルター効果をHTMLやSVG
などCSSで スタイル指定されるコンテンツで使用できるようにした規格。
http://www.w3.org/TR/2012/WD-filter-effects-20121025
■ File API(2012年10月25日)
Webアプリケーションからファイルへの書き出しを行うためのAPIを定義した
仕様。
http://www.w3.org/TR/2012/WD-FileAPI-20121025
■ HTML Canvas 2D Context(2012年10月25日)
HTML canvas 要素のための2D コンテキストを定義した仕様。
http://www.w3.org/TR/2012/WD-2dcontext-20121025
■ Internationalization Tag Set (ITS) Version 2.0(2012年10月23日)
多言語Webコンテンツ作成のための要素や属性のセットを規定した
「Inte6rnationalization Tag Set (ITS) Version 1.0」(2007年4月3日に
W3C勧告となっている)のバージョンアップ版。
http://www.w3.org/TR/2012/WD-its20-20121023
□ Push API(2012年10月18日)
Webアプリケーションがサーバーから送られるデータ(プッシュメッセージ)
へのアクセスをスクリプト言語で行うための「プッシュAPI(Push API)」
を規定した規格。
http://www.w3.org/TR/2012/WD-push-api-20121018
■ Shadow DOM(2012年10月16日)
DOMサブツリー間の機能境界を確立し保守するための方法、また、文書ツリー
内でそれらのサブツリーが相互にやり取りする方法を定義し、DOMにおける
機能のカプセル化を促進するための仕様。
http://www.w3.org/TR/2012/WD-shadow-dom-20121016
■ Implementing ATAG 2.0(2012年10月11日)
Authoring Tool Accessibility Guidelines 2.0のチェックポイントを実装
する際の技法を提案した資料。
http://www.w3.org/TR/2012/WD-IMPLEMENTING-ATAG20-20121011
□ XML Inclusions (XInclude) Version 1.1(2012年10月9日)
XMLインスタンスをパースした後の抽象的な要素や属性のツリー構造情報で
あるInfosetをマージするための処理モデルと文法を定義した規格。2006年
11月15日公開のXML Inclusions (XInclude) Version 1.0 (Second Edition)
の改訂版。
http://www.w3.org/TR/2012/WD-xinclude-11-20121009
□ CSS Counter Styles Level 3(2012年10月9日)
リストのマーカー(list-marker)や生成コンテンツ(generated-content)
のカウンターと共に使用するユーザー独自のカスタムカウンタースタイルを
定義するための@counter-styleルールを規定したCSSレベル3のモジュール。
http://www.w3.org/TR/2012/WD-css-counter-styles-3-20121009
□ Web Intents Addendum - Local Services(2012年10月4日)
Webアプリケーション間の連携を実現する「Web Intents」への追加機能として、
「Web Intents」を実装したブラウザがローカルなサービスを検出して通信でき
るようにする仕組みを定義した規格。
http://www.w3.org/TR/2012/WD-webintents-local-services-20121004
□ Web Audio Processing: Use Cases and Requirements(2012年10月4日)
Web上での音声の処理や合成を行うためのWeb APIの開発を行う「W3C Audio
Working Group」の活動シナリオや要件をまとめた資料。
http://www.w3.org/TR/2012/WD-webaudio-usecases-20121004
■ Network Service Discovery(2012年10月4日)
HTML文書が、現行ネットワーク内で一般の検出プロトコル(discovery
protocol)で宣伝されたHTTPベースのサービスを検出し、それと通信する
ためのメカニズムを定義した規格。2012年8月7日には「Networked Service
Discovery and Messaging」という名称だったものが、今回「Network Service
Discovery」として公開された。
http://www.w3.org/TR/2012/WD-discovery-api-20121004
■ User Agent Accessibility Guidelines (UAAG) 2.0(2012年10月4日)
障害を持つ方がユーザーエージェント(ブラウザなど)を使い易くするた
めのガイドラインのバージョン2.0
http://www.w3.org/TR/2012/WD-UAAG20-20121004
■ Implementing UAAG 2.0(2012年10月4日)
UAAG2.0の成功基準(success criteria)の意図の説明、実装例、ベストプラ
クティス、ガイドラインの追加リソースについて記した資料。
http://www.w3.org/TR/2012/WD-IMPLEMENTING-UAAG20-20121004
■ Tracking Preference Expression (DNT)(2012年10月2日)
HTTPのDNT要求ヘッダー・フィールド、埋め込みスクリプトから可読なHTML
DOMプロパティ、様々なユーザーエージェントのプラグインや拡張APIにアク
セス可能なプロパティを介してサイト間の追跡設定(tracking preference)
を表現するためのメカニズムを定義した規格。
http://www.w3.org/TR/2012/WD-tracking-dnt-20121002
■ Tracking Compliance and Scope(2012年10月2日)
“Do Not Track” 設定の意味を定義し、Webサイトがこの設定に準拠する
ための手法を提示した規格。
http://www.w3.org/TR/2012/WD-tracking-compliance-20121002
〔〔ワーキンググループ・ノート〕〕
□ Functional Explanation of Changes in XML Encryption 1.1(2012年10月18日)
「XML Encryption」勧告と「XML Encryption 1.1」の変更点をまとめた資料。
http://www.w3.org/TR/2012/NOTE-xmlenc-core1-explain-20121018
□ Functional Explanation of Changes in XML Signature 1.1(2012年10月18日)
「XML Signature 第2版」勧告と「XML Signature 1.1」の変更点をまとめた
資料。
http://www.w3.org/TR/2012/NOTE-xmldsig-core1-explain-20121018
■ OWL 2 Web Ontology Language Manchester Syntax(2012年10月18日)
OWL2のためのフレームベースのコンパクトな文法。2009年10月27日版の修正版。
http://www.w3.org/TR/2012/NOTE-owl2-manchester-syntax-20121018
■ OWL 2 Web Ontology Language Data Range Extension: Linear Equations
(2012年10月18日)
OWL2において、有理数を係数とする線型方程式を取り込むための文法とセマン
ティクスを指定した資料。2009年10月27日版の修正版。
http://www.w3.org/TR/2012/NOTE-owl2-dr-linear-20121018
■ Associating Schemas with XML documents 1.0 (Third Edition)(2012年10月9日)
XML文書に対して、1つ以上の処理命令(<?xml-model…..)を使って任意の
スキーマ言語によるスキーマ定義を関連付けるための仕様。2010年4月15日の
First Editionの後続バージョンとしてsecond edition(第2版)が2011年
8月11日に公開されたが、今回はさらにその次の第3版。
http://www.w3.org/TR/2012/NOTE-xml-model-20121009
■ Microdata to RDF(2012年10月9日)
HTML文書に機械可読データを埋め込む「HTMLマイクロデータ(HTML Microdata)」
に対して、出力としてRDFを取り出すための規格。
http://www.w3.org/TR/2012/NOTE-microdata-rdf-20121009
□ Web API Design Cookbook(2012年10月2日)
WebIDLを使って、Webプラットフォーム全般に適したAPI設計を行うための
一般的な方法をまとめた資料。
http://www.w3.org/TR/2012/NOTE-api-design-20121002
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◆◆詳細について◆◆
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■仕様書については、以下のW3Cサイトをご参照ください
http://www.w3.org/TR/