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猿ジニア御用達ソフト 情報の海に溺れてみる

2008年04月01日作成 

インターネットの活用方法は様々であるが、その主要な目的の一つは世界中から集まる新鮮な情報を定期的に入手する事にある。インターネットが普及する前後で情報収集の手段は大きく変化したが、インターネット上での情報収集方法にも変化がある。

インターネット上での変化

大手新聞社などが提供するニュースサイトや、特定のサイトを定期的に閲覧することに始まり、blogに発展した個人ニュースサイト、また、最近ではWeb2.0という言葉の普及と共にユーザ参加型ソーシャルニュースサイトが登場してきた1。 ソーシャルブックマークも他の人が関心を持っているサイトを知ることが出来るため最新情報の収集に有用である2。 また、動画を活用したサイトもある。
どの方法も一長一短があり、出来れば、すべての方法を統一されたインターフェイスでアクセスできてしまえば便利である。その為にRSSを用いることが出来るが、普及し始めて比較的時間が経っているにもかかわらず、使っている人とそうでない人が別れている状況かもしれない。そこで、RSSリーダの1つであるlivedoor Readerの利用手順を紹介したい。特に、最新の情報を効率よく、しかも多量に収集するという目的での使い方に注目してほしい。

livedoor Reader

livedoorが提供するwebベースのRSSリーダである。http://reader.livedoor.com/にアクセスし必要ならアカウントを取得する。以下にステップを追って利用手順を説明するがFirefoxやIE7などのタブブラウザの利用が前提となる。

step1:ブラウザの設定を行う
IE7の場合「ツール」-「インターネットオプション」-「タブ」-「設定」を押しポップアップがタブで開かれるように設定する。



 図 1 ポップアップがタブで開かれるように

step2:フィードを登録する
とりあえず登録数ランキング上位のRSSフィードを利用するのが手っ取り早い。「登録数ランキング」ページ内の「まとめて登録」から登録できる。


 図 2 まとめて登録

step3:フィードにレート付けを行う
登録が済んだら、画面左のフォルダビューから登録数上位のものを選んでゆく。


 図 3 登録数上位のものを選択


ざっと眺め、今後購読したいものには5つ星を付けておく。


 図 4 関心のあるものにレート付け


レート付けのステップを省き、以降のステップをフォルダ単位で行っても良いが、この作業を初期段階で時間をかけて行っておくことをお勧めする。

step4:ショートカットキーを利用して読む
多量のRSSフィードを効率よく購読するために欠かせないステップである3。
画面左をレートビューに切り替えると先ほど設定したレート毎にフィードが整理される。

 

 図 5 レートビュー


この状態でショートカットの[s]を押す。すると最初のフィードが選択され記事一覧が表示される。 [j]を押すと記事を次々と辿って行くことが出来る。(逆は[k])大事なのはこの段階では主にタイトルを見るだけに留めることである。もし、関心のある記事があったら[p]を押す。するとその記事は「ピンが付いた状態」になる。一つのフィードの最後まで辿り終わったら[s]を押すと次のフィードに移る。(逆は[a])この作業を5つ星のフィードの分だけ出来るだけ素早く繰り返す。

step5:ピンが付いた記事を一気に読む
一通りピン付けが終わったら、[o]を押す毎に、ピン付けした記事が新規タブに5つずづ表示されるので、この段階で内容を読む4。

step6:他のサービスと連携
資料として残したい記事があったら、ブックマークに追加したり、「紙copi」5 やFirefoxであれば「ScrapBook」6 を用いて丸ごと保存するとよい。そのまま忘れてしまいそうなら、「あとで読む」7 を利用して自分にメールをしておくのも便利である。

step7:フィードを新鮮な状態に保つ
有用なサイトにも流行り廃りがあるので、「注目度ランキング」などを利用しながら、いつもRSSフィードのリストを新鮮な状態に保つ必要がある。もちろん、個人的に関心があるサイトのRSSを定期的に管理することも必要である8。
以上のようにショートカットキーを利用して1.記事のタイトル閲覧→2.ピン付けによる取捨選択を素早く繰り返すことにより、概要も含めればかなりの量の記事を比較的短時間で閲覧することが出来る。

本当に必要?

毎日数十分かけてこの方式を行うと日々相当量の情報を入手できる。しかし、必ずしも入手する必要の無い雑音も多い。とにかくWeb上の沢山の情報に触れておきたい場合や、特定の分野の情報を徹底的に漏らさず入手する場合には有効だろう。
しかし、音と映像を駆使したTVや見開きで写真と文字情報が入ってくる新聞などの紙媒体も重要であるし、人とのコミュニケーションから得られる情報もとても貴重なものである。
まずは一度体験してみて、情報の海に溺れてみるのはいかがだろうか。その中で、自分なりの泳ぎ方を見つけ出して欲しい。 ( K.T )

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脚注

注1.http://newsing.jp/,http://www.choix.jp/など
注2.http://b.hatena.ne.jp/など
注3.ショートカットキーはキーボードが全角モードだったり、ブラウザの画面外にフォーカスがあると動作しないので注意。
注4.ポップアップブロックが有効な場合reader.livedor.comからのポップアップを許可する必要がある。
注5.http://www.kamilabo.jp/
注6.http://amb.vis.ne.jp/mozilla/scrapbook/
注7.http://atode.cc/
注8.blog.livedoor.jp/ld_directors/archives/50735409.html
        にて詳しく解説されている





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