ホーム  > X-plus >  ライフコラム

この記事を印刷する この記事を送る はてなブックマークに追加する
テキストリンクコードを取得する

戦国XML ~其の五 通勤合戦~

2009年03月01日作成 

旗

永井紀章

主演:そらぽん
ロゴ:やましぃ

さてXMLが発展した今の社会にあっても、我々が遭遇するのはいたって原始的な問題、そう、あの通勤合戦である。この戦いの舞台となるのは電車の車内であるが、その混雑の凄まじさを見れば戦場を疾駆した戦国武将でさえ怖気ずくかもしれない。それは現代のメイン戦場である会社に辿り着く前の戦いであるが、その戦いがいかにし烈なものかは、混雑電車から降りた駅でベンチに倒れこんでしまう人々がいることでもうかがい知ることができる。
ではどうすればこの激戦に勝利を収めることができるのか。今回もいつもように昔の人々の知恵から学ぶことにしよう。

1)独自の道を発見する

ナビも乗換案内も無かった古来、人々は目的地に行くため、多大の努力を払ったことだろう。

皆が知っているメインの街道はあったが、それ以外にも人々は自分達の独自のルートを持っていた。国などの場合は戦の時のための秘密のルートを持っていただろうし、猟師や木こりなども自分達の生活のために内密の山道などを持っていた。

人々は通れる道を注意深く探したり、切り開いて作ったり、時には通れるはずも無い場所でさえ無理矢理通ったりした 。戦いや仕事を有利に運ぶためには惜しみ無い努力を払ったのである。

我々も快適な通勤、そしてその先にある会社での本戦を勝ち抜く力を保つためには努力を惜しむべきではない。どのように努力すれば良いのか。
良く観察するなら、現代の通勤路にも抜け道が見つかるはずである。(乗り継ぎや始発駅の関係で)なぜかすいている電車が見つかるかもしれず、すいている車両に気付くかもしれない。また多くの人も戦術として実行されていると思うが、いつも座席に座っていて途中で降りる人を覚えておけば、その前に立って勝利の着席をすることができる。


図1:独自の道を切り開き中!

2)身分不相応な都心の館

古来も都や城の近くに住めるのは位が高い人々であった。奈良時代などは朝廷の会議は朝から開かれた(そのため朝廷と呼ばれた)ため、遠くに住む下級役人は夜明け前に家を出なければならなかった。我々の世界でもオフィスは都心にあることが多く、その近くに住めるのはやはり位の高い人々である。だが現在では何とか頑張れば、身分不相応でも都心の会社近くに住むことができるのである。

古来なら勝手に住んだらどんな目に遭うか知れたものではないが、今は自由な世の中になったものである。この作戦の難点は何しろ金がかかることだが、関ヶ原後の上杉家 のような意気込みで望めば実行可能である。もし現代の都であるオフィスの近くに住むことができるのならば、夢の徒歩出社も可能となる。



図2:ついに会社のビルに自宅購入!

3)自分の足で来る

古来、大部分の人は徒歩で移動した。今では、大部分が電車と言う人任せの移動である。人の力に頼らず、自分の力で戦場を目指す作戦はどうだろうか。さすがに徒歩では難しくても、自転車での通勤にトライしてみる価値があるのではないか。

やはり自分の力で辿り着いてこそ、仕事のやる気も出る、と言うものである。また大将たる社長も、自分の力で出陣する者を高く評価し、認めてもらえるかもしれない。


図3:自分の足で来る(真のXML戦士と言えども現代で馬はやはり難しい)

古来の人々の努力に倣うことにより、我々もぜひ通勤合戦という激戦を勝利で飾りたいものである。





ページトップへ戻る