ビギナーズコーナー：HTMLからXHTMLへ　（１）－１

目次

1. HTMLはWebドキュメント専用のSGMLタグセット
2. SGMLから生まれたXML
3. WebでXMLが広まる
4. HTMLはXML文法上では不合格
5. HTMLをXML化する
6. まずはスムーズに移行しよう、XHTML1.0
7. まとめ

1.HTMLはWebドキュメント専用のSGMLタグセット

SGMLは、文書構造を表すためのマークアップ言語です。HTMLは、SGMLに従って、Webドキュメントの文書構造を書くために決められた、タグセット一式です。

図1.HTMLは、Webドキュメント専用の、SGMLのタグセット

Web関連技術の標準化を検討、推進する団体であるW3Cは、Webドキュメントの標準形式にSGMLを採用しました。W3Cは、Webページの構造を表現するためのタグセット一式をまとめ、公開しました。この規格がHTML2.0（1995年、草案公開）です。

HTML2.0以降、HTML3.2（1997年）、HTML4.0（1999年）と、HTMLの規格はバージョンアップしていきます。バージョンアップによる拡張により、HTMLの表現力と機能は強化されました。しかし、依然として、HTML文法のベースはSGMLであり、HTMLがSGMLで定義されたタグセットの1つであることに変わりはありませんでした。

W3C:World Wide Web Consortium