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【開発者コラム:XML Dev魂】 Microsoft.netを使ったWebサービスってどうやって作るのでしょうか?

2002年06月19日作成 

XML Dev魂(でぶこん)
Microsoft.netを使ったWebサービスってどうやって作るのでしょうか?    

(有)サイラス
梅原 伸行

<この記事はDigital Xpress 2001 Vol.6(12-1月号)に掲載されたものです>

Q.Microsoft.netを使ったWebサービスってどうやって作るのでしょうか?(Part1)

「XML Dev魂」という連載であるにもかかわらず、これまでDev(開発)らしいことはしてきませんでした。それで、この機会にひとつ開発をやってみようかと思っています。「Webサービス」とはどういうものかについては第五回で説明いたしましたので、早速、本題に入りたいと思います。

ご質問に対する直接的な答えは、

マイクラサーフツ
ヴィジュア
ストゥーディオ
ダッネッ
 
「Microsoft(R) Visual  Studio(R) .netTM を使って作る」

ということになります。執筆現在(2001年10月初旬)、「Microsoft Visual Studio.net」(以後、"VS.net"と略す)はBeta 2という段階にあり、この記事がお手元に届く頃には、製品リリースされているかもしれません。しかし、「Webサービス」に関して仕様はFIXしているものと思われますので、本稿ではこのVS.net Beta 2を用いて「どうやってWebサービスを作るのか」を説明していきたいと思っています。

まず、その前に、「Webサービス」開発の背景を考えてみましょう。

「Webサービス」が流行っているからといって、どんなものでも「Webサービス化」すれば良いというわけではありません。Webシステム全般に言えることですが、典型的なクライアント・サーバ型システムと比較するとトラフィック量が倍増し、概してレスポンスが落ちるため、リアルタイム的なスピードが求められるシステムにはあまり向いていません。(十分な帯域幅があるなら別ですが。)

では、「Webサービス向き」のシステムとはどのようなものなのでしょうか?ポイントは、

「単体でも動くけど他と連携した方がより便利になるシステム」

ということです。このように書くと何やら複雑なシステムを連想してしまいますが、世間一般で「ビジネス」と呼ばれているものは、大抵、「他と連携」しているおかげで「便利に」なっています。

町の「駄菓子屋さん」を例に考えてみますと、普通、「スナック菓子」や「ジュース」、「肉まん」、「ガチャガチャ(もしくはガチャポン)」など、いろいろな商品を取りそろえています。しかし、それら全部を「駄菓子屋」のおばさんが作っているわけではなく、その背後に「製菓メーカー」や「飲料水メーカー」という「製造ビジネス」がいて、メーカーから店へ品物を運ぶ「物流ビジネス」があり、それらが連携して「駄菓子屋ビジネス」を支えているわけです。

そのようなわけで、「Webサービス」の効能が最も活かされる「単体でも動くけど他と連携した方がより便利になるシステム」は「ビジネス連携」業務、すなわち、

「ビジネス トゥ ビジネス(B2B)」

ということになります。逆に言えば、当面、他のビジネスと連携する予定のないWebシステムであるのなら、何もあわてて「Webサービス化」することもないということになるでしょう。

さて、いつものように前置きが長くなってしまいましたが、上記の点を踏まえ、

おもてなし料理仕出しサービス
ぐるデリ

というWebサイトを今回デモとして作ってみようかと思っています。

このWebサイトは、「いつもの出前じゃつまらない!!」というアナタの声にお答えします。『ぐるデリ』では、フランス料理から沖縄料理まで幅広いメニューを取り揃え、一品単位で注文することができ、注文した料理はまとめてご指定の時刻にホットな状態で(もちろん、冷たいものはクールな状態で)デリバリーいたします。お客様は料金支払い方法をクレジットカード・現金着払い・デビットカードの三種類から選ぶことができ、「ぐるデリ」がまとめて決済します。

「ぐるデリ」デモ・システムの構成をUML(注1)で表したものを図 1に示します。


図 1 「ぐるデリ」デモ・システム構成図

各料理店は、もともと注文用のWebサイトを持っていますが、「ぐるデリ」に加盟するにあたり、注文受け取り部分を「Webサービス」化します。「ぐるデリ」は、加盟店のサービスを束ねる形でユーザインターフェイスを提供し、お客さんからの注文に対する該当「Webサービス」の呼び出し、および、デリバリーのためのネゴシエーション(交渉)を行います。将来的にはサービスを追加する仕方で「ぐるデリ」加盟店を増やして行けるようにしていきたいですが、今回は、フランス料理店「ケスクセ」、中華料理店「猪八戒(ちょはっかい)」、沖縄料理店「おばあ」の三つのみとします。

ここまでで、大枠、開発するシステムについて決めることができました。では、次にMicrosoft.netのための開発ツールVS.netをインストールしてみましょう。ちなみに、私は、msdn(注2)から送られてきた「Microsoft Visual Studio.net including Microsoft.net Framework Beta 2」(以後、Beta 2)というものを使いました。

まず、Beta 2の1枚目をCDドライブに入れると図 2のような画面が起動します。


図 2 VS.net Beta 2 インストーラ起動画面

VS.net実行に必要なコンポーネントのアップデートが完了してからでなければ、VS.netのインストールに移ることはできません。必要なコンポーネントおよびソフトウェアは以下のとおりです。

・ Windows NT 4.0 Service Pack 6a
・ Windows 2000 Service Pack 2
・ Microsoft Windows Installer 2.0
・ Microsoft Windows Management Infrastructure
・ Microsoft FrontPage 2000 Web Extensions クライアント
・ Microsoft FrontPage 2000 Server Extensions Service Release 1.2
・ Microsoft Internet Explorer 6.0 およびインターネット ツール
・ Microsoft Data Access Components
・ Microsoft Jet 4.0 Service Pack 3
・ Microsoft .NET Framework

こう見るとかなりの程度システムをアップデートしなければならないことに気づきますが、Beta 2にはちゃんと「Windows Component Update」というCDが入っており、適切にコンポーネント群をアップグレードしてくれます。(ただし、数回、再起動を求められる。)

コンポーネントのアップグレードが完了したら、いよいよVS.netのインストールです(図 3)。


図 3 VS.netインストール項目選択画面

しかし、これが実に長かった!!もしかしたら私の環境が悪いのではないだろうかと一抹の不安を感じつつも待つこと3時間(図 4)。ほぼ半日かかって、ようやくインストールが成功裏に完了しました(図 5)。


図 4 VS.netインストール中画面


図 5 VS.netインストール完了画面

やれやれ。今回はVS.net Beta 2のインストールまでで終わってしまいました。次回は、VS.netを使って実際に「Webサービス」の実装に着手したいと思いまっす。





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