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デベロッパーズコーナー:実践!XSLT(1)

2001年05月10日作成 

実践XSLT 「やさしいXSLTの書き方」
第1回:XSLTの概要をつかもう!

(株)日本ユニテック
青木 秀起


1.イントロダクション

最近急に世間をにぎわし始めたXSLT。実践XSLT第1回では、XSLTのイメージをつかみ、Internet Explorer 5.0を使って実際に確かめてみます(IE5.0は、XSLTが勧告となる前の仕様がベースになっていますので、きちんと勉強したい方は、現仕様に根ざしたXTや Xalan等のツールをお使いください)。

2.XSLTとは?

XSLT (eXtensible Stylesheet Language Transformations) は、W3Cの勧告です。もともとXML用スタイルシート言語であるXSL (eXtensible Stylesheet Language) 仕様の一部でしたが、切り離されてXSLより先に1999年11月16日に勧告になりました。ご存知のように、XMLには、画面や紙に表示するためのスタイル情報がありません。それで、XMLを表示するには以下の作業が必要です。

①XML文書の構造を出力用に変換する
②それにフォーマット情報を付加する


①と②を行ってくれるのがXSLです。下のイメージ図をご覧ください。


図1 XSLにおけるXSLTの位置付け


近年、電子商取引、異なるプラットフォーム/アプリケーション間のデータ変換等さまざまな分野において、XMLを「変換」して運用性を高めるというニーズが高まり、①の変換機能がXSLTとして切り離されました。そして、スタイル情報を付加するための変換にとどまらず、XMLの構造変換や、非XMLへの変換など応用範囲が広がりつつあります。すなわち、XSLTは、単にXML文書をフォーマットするための規格にとどまらず、異なるスキーマを変換してXMLの互換性を高め応用範囲を広げるための重要な規格となってきたのです。その代表例がXMLからHTMLへの変換です。次に、IE5.0を使って実際にXML文書の変換例を見てみましょう。

3.IE5.0で変換してみよう!

手順1:まず、下のボタンをクリックして、XMLファイルとXSLスタイルシート・ファイルをダウンロードし、同じディレクトリーの下に保存してください。

ダウンロード(このファイルはZIP形式で圧縮されています)

手順2:XMLファイル (sample1.xml) をIE5.0以上で開くと、XMLファイルをHTMLファイルに変換して表示してくれます。次のように表示されます。


図2 HTML変換後の表示


IE5.0は簡単に変換してくれますが、下図のような変換処理を行ってくれているのです。


図3 IE5.0による変換例



4.まとめ

以上のように、XSLTとは、単なるスタイルシート言語ではなく、構造変換言語であると言えるでしょう。その代表的な利用例がXML→HTMLの変換ですが、今後電子商取引等で構造が異なるXML間の変換や、XML形式で格納されているデータベースから取り出したデータの加工・処理等、幅広い利用が期待されます。


<<関連用語集>>

W3C(WWWコンソーシアム)
World Wide Web Consortiumの略称。HTMLやXML等のWeb技術に関する標準規格を制定するため、1994年10月に設立された。アメリカのマサチューセッツ工科大学計算機科学研究所(MIT/LCS)、フランスの国立情報処理自動化研究所(INRIA)、慶應義塾大学がホスト機関で、現在500以上のメンバー組織が参画している。

XSL (eXtensible Stylesheet Language)
XML用スタイルシート言語。2000年11月21日に勧告候補として公開されている。①XML文書を変換し、②フォーマッティング情報を付加する。

勧告
W3Cの仕様策定プロセスの最終ステージのこと。ワキングドラフト=>勧告候補=>勧告案=>正式勧告というプロセスをたどり、検討・修正を重ねた上でうまくいけば勧告となる。各ステージの仕様も順次公開されている。

結果ツリー
ソース・ツリーをXSLT変換処理によって変換した後に生成されたツリーのこと。このツリーの各ノードのことをフォーマッティング・オブジェクト (FO) と言う。

>>次の記事「XSLTの書き方」




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