ホーム > X-Plus > XML Square >  スタンダーズ

この記事を送る はてなブックマークに追加する BuzzurlにブックマークBuzzurlにブックマーク Yahoo!ブックマークに登録
テキストリンクコードを取得する

スタンダーズコーナー:W3C規格解説 「UAAG1.0」

2003年01月08日作成 

W3C規格解説
User Agent Accessibility Guidelines 1.0
   

(株)日本ユニテック
青木 秀起

「User Agent Accessibility Guidelines 1.0」とは何か?

「User Agent Accessibility Guidelines 1.0」(略:UAAG1.0)とは、Webアクセス性の向上を目的とする「Web Accessibility Initiative (WAI)」によって策定された仕様で、2002年12月17日に勧告になりました。「Web Content Accessibility Guidelines (WCAG)」ワーキンググループの「Web Content Accessibility Guidelines 1.0」、「Authoring Tool Accessibility Guidelines (ATAG)」ワーキンググループの「Authoring Tool Accessibility Guidelines 1.0」に次ぐ、Webアクセス性向上に関する主要な3仕様のひとつです。

User Agent Accessibility Guidelines 1.0」(http://www.w3.org/TR/UAAG10/) は、視覚、聴覚、身体、認知、神経障害を持つ障害者向けに、HTMLブラウザ/メディアプレーヤのWebへのアクセス性を向上させるための開発指針です。

どんな開発指針があるのか?

12の開発指針が取り上げられており、それぞれの開発指針の中に、満たすべき具体的な要件を示すチェックポイントがあります。チェックポイントには、以下の3つの優先度が付けられています。

①優先度1(P1):満たしていないとWebにアクセスできなくなるような基本的な要件
②優先度2(P2):満たしていないとWebにアクセスすることが難しくなるような要件
③優先度3(P3):より簡単にWebにアクセスできるようになるための要件

12の開発指針は以下のとおりです(チェックポイントは一部のみを取り上げてあります。詳細については仕様書をご覧ください)。

①入出力装置に依存しないアクセスをサポート
―キーボード操作だけでアクセスできる(P1)
②すべてのコンテンツへのユーザ・アクセスを保証する
―フォーマット仕様に従ってコンテンツをレンダリングする(P1)、テキストを表示する(P1)
③アクセス性を低下させるようなコンテンツのレンダリングを停止できるようにする
―背景イメージをオン/オフ切り替えられるようにする(P1)
④レンダリングのユーザ制御を保証する
―テキスト・サイズの構成(P1)、フォント・ファミリの構成(P1)、テキスト色の構成(P1)
⑤ユーザ・インタフェース制御を保証する
―自動的なコンテンツ・フォーカス変更なし(P2)、ビューポートを上部に置いておく(P2)
⑥相互運用性のあるAPIを実装する
―HTML/XML Infosetへのプログラムによるアクセス(P1)、HTML/XMLコンテンツへのDOMアクセス(P1)
⑦操作環境規約を遵守する
―フォーカス・選択規約の遵守(P1)、入力構成規約の遵守(P1)
⑧アクセス性を向上させる仕様を実装する
―アクセス性機能の実装(P1)
⑨ナビゲーション機構を提供する
―コンテンツ・フォーカスの提供(P1)、ユーザ・インタフェース・フォーカスの提供(P1)
⑩ユーザに自分の位置を知らせる
―テーブルのセルやヘッダを関係付ける(P1)
⑪構成およびカスタマイズを可能にする
―ユーザの現在の入力構成を知らせる(P1)
⑫アクセス可能なユーザ・エージェント文書およびヘルプを提供する
―アクセス可能な文書を提供する(P1)、アクセス性を向上させる機能についての文書を提供する(P1)

まとめ

WAIは、IE6.0やAcrobat Reader 5.0など各種製品の実装報告書「Summary implementation report for UAAG 1.0」(http://www.w3.org/WAI/UA/impl-pr2/)




関連サービス

標準化仕様の動向調査
最新動向を伝えるDXメールニュース (無料) も公開しています。すべてのチェックポイントを実装している製品はまだないようですが、これらの要件がしっかりと実装されてゆけば、高齢者や障害者などWeb利用者の裾野はひろがってゆくことでしょう。




関連サービス

標準化仕様の動向調査
最新動向を伝えるDXメールニュース (無料)



この記事と関連の高い記事

関連キーワード:XML関連規格




ページトップへ戻る