Digital Xpress メールニュース第83号
2008年05月27日作成
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■ ■ ■ ★★・・Digital Xpressメールニュース第83号・・★★
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初夏のような天気が続いていますが、皆様いかがお過ごしですか。
へ 少し前に、私は青森へ行ってきました。
/ \ 日中はわりと天気がよく、海ではサーファーたちが、
/ ̄ノ ,~ 波に乗っている様子を見ることができ、川沿いではま
_/ | ○, だ咲いていた桜を楽しめました。そして、少し山の上
| /冂\^ \_ に行ってみるとそこには雪がだいぶ残っていて、ゲレ
ノ / 囗 / ンデがあるわけでもないのに山の斜面には、スノーボー
// ダーが、10人前後。。。一度に春夏冬を見ることがで
/ / きて得をした気分になりました。
⊂ニ二二二つ
それでは、DXメールニュース、第83号をお届けします。
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◆◆2008年4月中W3Cによって公開された規格◆◆
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2008年4月中、勧告候補が1本、ワーキングドラフト・イン・ラストコールが
3本、ワーキングドラフトが26本、グループノートが1本公開されました。セ
マンティックWebの規格であるOWL1.1がOWL2となり、いくつかの仕様が新たに
ワーキングドラフトとして公開されています。
下記の仕様は、以下の記号によって区別してあります。
ステージアップしたもの・・・・・・・・・・・・・↑
ステージダウンしたもの・・・・・・・・・・・・・↓
初登場したもの・・・・・・・・・・・・・・・・・★
ステージが変わらず公開されたもの・・・・・・・・■
〔〔勧告候補〕〕
↑ Web Content Accessibility Guidelines 2.0(2008年4月30日)
1999年に勧告となったWebコンテンツのアクセシビリティに関するWCAG(Web
Content Accessibility Guidelines)1.0の改訂版。原則(principle)、
ガイドライン(guideline)、適合基準(success criteria)という順でグ
ルーピングされて適合基準が定められている。実現手段としての技術につ
いては別の文書にまとめられている。
http://www.w3.org/TR/2008/CR-WCAG20-20080430/
〔〔ワーキングドラフト・イン・ラストコール〕〕
↑ The XMLHttpRequest Object(2008年4月15日)
HTTPクライアントの追加機能を提供するAPIであるXMLHttpRequestオブジェ
クトを定義した規格。
http://www.w3.org/TR/2008/WD-XMLHttpRequest-20080415/
■ XHTML Role Attribute Module(2008年4月7日)
タグの役割を明記するXHTMLのrole属性について規定した規格。2007年10月
と同じくワーキングドラフト・イン・ラストコールとして公開された。
http://www.w3.org/TR/2008/WD-xhtml-role-20080407
★ Device Description Repository Simple API(2008年4月4日)
携帯デバイスに送られるWebコンテンツは、画面サイズ、サポートしている
マークアップ言語や画像形式などを考慮してカスタマイズしなければなら
ないが、それらの情報を記述したDDR(Device Description Repositories)
にアクセスするためのAPIを規定したもの。
http://www.w3.org/TR/2008/WD-DDR-Simple-API-20080404/
〔〔ワーキングドラフト〕〕
■ Understanding WCAG 2.0(2008年4月30日)
WCAG2.0のガイドブック。WCAG2.0で規定された指針について、その意図、
様々なWeb技術を利用してそれらの指針に適合した例、また適合しない例な
ど、詳しく説明している。
http://www.w3.org/TR/2008/WD-UNDERSTANDING-WCAG20-20080430/
■ Techniques for WCAG 2.0(2008年4月30日)
一般的な技術、HTML、CSS、SMIL、スクリプトなどの特定の技術を使って、
WCAGの適合基準をどのように実現するかについて説明した文書。
http://www.w3.org/TR/2008/WD-WCAG20-TECHS-20080430/
■ Delivery Context Ontology(2008年4月15日)
Webに接続するデバイスやソフトウェアの特徴を表すデリバリー・コンテキ
ストのオントロジー表現の規定。
http://www.w3.org/TR/2008/WD-dcontology-20080415/
■ RIF Basic Logic Dialect(2008年4月15日)
ルール記述言語間のルールの変換を行うための形式を指定するためのコア
となる設計仕様であり、他の方言でも共通に使用する条件言語(condition
language)を定めている。
http://www.w3.org/TR/2008/WD-rif-bld-20080415/
★ RIF Framework for Logic Dialects(2008年4月15日)
RIF-FLD(logic-based RIF dialects:論理ベースのRIF方言)の汎用フレー
ムワークを規定したもの。このフレームワークは、署名、記号空間、セマン
ティック構造などの一般的な概念を用いてRIF-FLDの文法とセマンティクス
を指定するメカニズムを記述する。
http://www.w3.org/TR/2008/WD-rif-fld-20080415/
■ RIF RDF and OWL Compatibility(2008年4月15日)
ルール記述言語間のルールの変換を行うための形式であるRIF(Rule
Interchange Format)とセマンティックWebの言語であるRDFとの互換性に
ついて規定した文書。OWLについては今後のバージョンにおいて扱われる。
http://www.w3.org/TR/2008/WD-rif-rdf-owl-20080415/
■ Web Services Internationalization (WS-I18N)(2008年4月15日)
国際的な操作を提供するSOAPメッセージの機能強化を行う規格。国際的利
用のため多種多様な開発モデルに対応する。また、局地的な規定(ポリ
シー)とメッセージとを関連付ける機能も提供する。SOAP拡張モデルの利
用により、SOAPに基づく仕様は豊かなメッセージ環境を提供することにな
る。WS-I18Nは他のウェブサービスやアプリケーション固有のプロトコルと
併用されるべき基本単位であり、それ自体がウェブサービスの国際的な機
能を可能とするものではない。2005年9月以来の改訂。
http://www.w3.org/TR/2008/WD-ws-i18n-20080415/
★ Content Transformation Guidelines 1.0(2008年4月14日)
Webコンテンツを配布する際にコンテンツ変換プロキシとコンテンツプロバ
イダへのガイドラインとなる資料。起点となるサーバーが、変換プロキシ
に対してHTTP要求/応答を変えないように要求する方法や、変換プロキシ
がユーザーに提供する制御オプションについて解説している。
http://www.w3.org/TR/2008/WD-ct-guidelines-20080414/
■ Multimodal Architecture and Interfaces(2008年4月14日)
マルチモーダルなインターフェイスのアーキテクチャを解説した文書。
http://www.w3.org/TR/2008/WD-mmi-arch-20080414/
■ Widgets 1.0: Packaging and Configuration(2008年4月14日)
ウィジェット(「Widgets」)のためのZIP形式のパッケージ化、XMLベース
の構成文書形式を定義したもの。2007年10月には単に「Widgets1.0」とし
て公開されていたが、以下のように規格が細分化されている。
http://www.w3.org/TR/2008/WD-widgets-20080414/
★ Widgets 1.0: Digital Signature(2008年4月14日)
ウィジェット(「Widgets」)のリソースへの電子署名を行うためのXML署
名規格のプロファイル。
http://www.w3.org/TR/2008/WD-widgets-digsig-20080414/
★ Widgets 1.0: The Widget Landscape (Q1 2008) (2008年4月14日)
ウィジェット(「Widgets」)対応の主要ブラウザーを調査し、「Widgets
1.0: Requirements」に情報提供を行うための資料。
http://www.w3.org/TR/2008/WD-widgets-land-20080414/
■ Widgets 1.0: Requirements(2008年4月14日)
ウィジェット(「Widgets」)の様々な側面を標準化するための設計目標や
要件をリストした資料。
http://www.w3.org/TR/2008/WD-widgets-reqs-20080414/
★ Requirements of Japanese Text Layout(2008年4月11日)
JIS X 4051「日本語文書の行組版方法」をベースに、CSS、SVG、XSL-FOな
どの技術を使った汎用的な日本語レイアウトへの要件をまとめた資料。
http://www.w3.org/TR/2008/WD-jlreq-20080411/
■ OWL 2 Web Ontology Language:Mapping to RDF Graphs(2008年4月11日)
OWLに関し、いくつかの機能拡張を行ったバージョン1.1を構成する一つの
規格。この文書では、OWL1.1の機能スタイル文法とRDF交換文法の対応を説
明している。2008年1月にはOWL1.1シリーズの一部として公開されていたが、
今回OWL2.0となっている。
http://www.w3.org/TR/2008/WD-owl2-mapping-to-rdf-20080411/
★ OWL 2 Web Ontology Language:Primer(2008年4月11日)
OWLへの拡張を行ったOWL2の初心者向け紹介資料。
http://www.w3.org/TR/2008/WD-owl2-primer-20080411/
★ OWL 2 Web Ontology Language:Profiles(2008年4月11日)
より簡単かつ効率的に実装することができるOWL2のいくつかのプロファイ
ルを定めた資料。
http://www.w3.org/TR/2008/WD-owl2-profiles-20080411/
■ OWL 2 Web Ontology Language:Model-Theoretic Semantics
(2008年4月11日)
OWLに関し、いくつかの機能拡張を行ったバージョン2.0を構成する一つの
規格。この文書では、OWLのモデル理論的意味論を解説している。2008年1月
にはOWL1.1シリーズの一部として公開されていたが、今回OWL2.0となって
いる。
http://www.w3.org/TR/2008/WD-owl2-semantics-20080411/
■ OWL 2 Web Ontology Language:Structural Specification and
Functional-Style Syntax: (2008年4月11日)
OWLに関し、いくつかの機能拡張を行ったバージョン2.0を構成する一つの
規格。この文書では、OWLの機能スタイル文法を定義している。また、OWL
2.0オントロジーの情報構造仕様も含まれている。2008年1月にはOWL1.1シ
リーズの一部として公開されていたが、今回OWL2.0となっている。
http://www.w3.org/TR/2008/WD-owl2-syntax-20080411/
★ OWL 2 Web Ontology Language:XML Serialization(2008年4月11日)
OWL2の文法と構造をXMLを使って表現するための仕様。XML Schemaを使って
定義されている。
http://www.w3.org/TR/2008/WD-owl2-xml-serialization-20080411/
■ Language Bindings for DOM Specifications(2008年4月10日)
DOMインターフェイスを含む様々な仕様で利用できるようなIDLを定義した
規格。このIDLによるインターフェイスがECMAScriptやJavaの実効環境の構
成要素とどのように対応づけられるかについても説明されている。
http://www.w3.org/TR/2008/WD-DOM-Bindings-20080410/
■ Mathematical Markup Language (MathML) Version 3.0(2008年4月9日)
数式をタグで表現した規格の第3版。
http://www.w3.org/TR/2008/WD-MathML3-20080409/
★ HCLS Knowledgebase(2008年4月4日)
HCLS-KB(HCLS Knowledgebase)は、セマンティックWeb技術を使って15の
子となるデータソースを統合した生物医学の知識ベースである。この資料
では、どのようなリソースが統合されたか、保存された情報をSPARQLを使っ
てどのように照会できるか、など概要を説明している。
http://www.w3.org/TR/2008/WD-hcls-kb-20080404/
★ Experiences with the conversion of SenseLab databases to RDF/OWL
(2008年4月4日)
医療や生命科学分野でのセマンティックWebの課題として、リレーショナル
データベースのセマンティックWeb形式への変換がある。Oracleを使った神
経科学のデータベースであるSenseLabをOWLに変換したプロセスを説明した
資料。
http://www.w3.org/TR/2008/WD-hcls-senselab-20080404/
■ Web Security Context: Experience, Indicators, and Trust(2008年4月3日)
Webのセキュリティコンテキスト情報をエンドユーザーに提示とやり取り、
セキュアなデータ入力方法などのガイドラインと要件を定義した規格。
http://www.w3.org/TR/2008/WD-wsc-xit-20080403/
■ CURIE Syntax 1.0(2008年4月2日)
URIを一般的な省略文法を使って表現するための規格。マークアップ言語の
設計者向けの仕様。
http://www.w3.org/TR/2008/WD-curie-20080506
〔〔グループノート〕〕
↓ Device Description Repository Core Vocabulary(2008年4月14日)
モバイルWebにおける接続機器へのコンテンツ変換の際に使用するDDR
(Device Description Repository)のコア・レポジトリを規定したもの。
Delivery Context Ontologyを参照する。2007年12月にワーキングドラフト
として公開されたものが今回グループノートして公開された。
http://www.w3.org/TR/2008/NOTE-ddr-core-vocabulary-20080414/