Digital Xpressメールニュース第127号
2012年01月30日作成
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■ ■ ■ ★★・・Digital Xpressメールニュース第127号・・★★
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こんにちは。
丶l/ 先週から厳しい寒さが続いていますがお元気でお過
- ○ - ごしでしょうか。
_ 晴れた日は放射冷却のせいか特に冷え込みますね。
/ \ ┌───┐ 身を切るような寒さはつらいものの、空気が澄んで
 ̄ ̄  ̄ ̄ │・ │ いつもより遠くの景色まで見渡せます。この時期は
--─ - c │ 通勤中によく富士山が見えるのですが、綺麗な姿が
─── - │ ▽ │ くっきりと見えた日はとても嬉しくなります。
└───┘ インフルエンザのニュースがあちこちから聞こえて
ヽ います。気をつけてお過ごしくださいませ。
それでは、Digital Xpressメールニュース第127号をお届けします。
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◆◆2011年12月中W3Cによって公開された規格◆◆
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2011年12月中、勧告が7本、勧告案が2本、勧告候補が5本、ワーキングドラフ
ト・イン・ラストコールが8本、ワーキングドラフトが16本、ワーキンググ
ループ・ノートが1本公開されました。
下記の仕様は、以下の記号によって区別してあります。
ステージアップしたもの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・↑
ステージダウンしたもの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・↓
初登場したもの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・□
ステージが変わらず公開されたもの・・・・・・・・・・・・・・・■
作業が完了したもの(主にワーキンググループ・ノート用)・・・・・[E]
〔〔勧告〕〕
↑ Web Services Transfer (WS-Transfer)(2011年12月13日)
Webサービス・リソースをXMLで表現したものに対するアクセスを行うため
のSOAPベースのプロトコル。
http://www.w3.org/TR/2011/REC-ws-transfer-20111213
↑ Web Services SOAP Assertions (WS-SOAPAssertions)(2011年12月13日)
メッセージ交換において1.1あるいは1.2のいずれかのバージョンのSOAPを
使用するための要件を表す2つのWS-Policyアサーションを定義した規格。
http://www.w3.org/TR/2011/REC-ws-soap-assertions-20111213
↑ Web Services Metadata Exchange (WS-MetadataExchange)
(2011年12月13日)
Webサービスのエンドポイントに関連付けられたメタデータをWS-Transfer
のリソースとして表現したり、WS-Addressingのエンドポイント参照に埋め
込んだり、Webサービスのエンドポイントから取り出したりできるかを定義
した規格。
http://www.w3.org/TR/2011/REC-ws-metadata-exchange-20111213
↑ Web Services Fragment (WS-Fragment)(2011年12月13日)
WS-Transferを拡張し、メッセージ交換においてXML全体を取り込まずに
WS-Transferによって使用可能にされたリソースのフラグメントを取り出し
たり、操作できるようにした規格。
http://www.w3.org/TR/2011/REC-ws-fragment-20111213
↑ Web Services Eventing (WS-Eventing)(2011年12月13日)
Webサービスがイベント通知メッセージを受信できるように登録するための
プロトコル。
http://www.w3.org/TR/2011/REC-ws-eventing-20111213
↑ Web Services Event Descriptions (WS-EventDescriptions)
(2011年12月13日)
エンドポイントが、それが生成するイベントの構造と内容を公開するため
のメカニズムを規定したもの。
http://www.w3.org/TR/2011/REC-ws-event-descriptions-20111213
↑ Web Services Enumeration (WS-Enumeration)(2011年12月13日)
ログやメッセージキューなどの列挙情報をたどるのに使う、XML要素を列挙
するためのSOAPベースのプロトコル。
http://www.w3.org/TR/2011/REC-ws-enumeration-20111213
〔〔勧告案〕〕
↑ Widget Access Request Policy(2011年12月13日)
ウィジェット内部からのネットワーク・アクセスを制御するセキュリティ・
モデル、及び、ブラウザーが特定のネットワーク・リソースへのアクセル
を許可するようウィジェット作成者が要求を出す方法を定義した規格。
http://www.w3.org/TR/2011/PR-widgets-access-20111213/
↑ SOAP over Java Message Service 1.0(2011年12月8日)
JMS(Java Message Service)をサポートするメッセージングシステムに
SOAPをバインドする方法を規定した仕様。
http://www.w3.org/TR/2011/PR-soapjms-20111208/
〔〔勧告候補〕〕
↑ Touch Events version 1(2011年12月15日)
タッチパネルなどへの接触に関する一連のイベントを定義した規格。
http://www.w3.org/TR/2011/CR-touch-events-20111215/
↑ Widget Interface(2011年12月13日)
Widgets 1.0関連規格のためのAPIやイベントを定義したもの。2010年9月
7日に「The Widget Interface」という名称だったものが、今回名称を変え
て公開された。
http://www.w3.org/TR/2011/CR-widgets-apis-20111213/
↑ Web Storage(2011年12月8日)
Webクライアントにおける永続データストレージのためのキーと値のペア
(KVP)のデータへのアクセスのためのAPIを定義した仕様。
http://www.w3.org/TR/2011/CR-webstorage-20111208/
↑ The WebSocket API(2011年12月8日)
遠隔のホストとの双方向通信のためのWebのソケット・プロトコルをWeb
ページが使えるようにするためのAPIを定義した規格。
http://www.w3.org/TR/2011/CR-websockets-20111208/
↑ Media Fragments URI 1.0(2011年12月1日)
メディアの時間的・空間的なフラグメント(断片)をURIで表すための文法
およびそれらをHTTPプロトコル経由で使用する方法を説明した規格。
http://www.w3.org/TR/2011/CR-media-frags-20111201/
〔〔ワーキングドラフト・イン・ラストコール〕〕
↑ XSLT and XQuery Serialization 3.0(2011年12月13日)
「XQuery and XPath Data Model 3.0」によって定義されるデータモデル・
インスタンスをオクテット配列に配置するシリアライゼーションを定義し
たもの。
http://www.w3.org/TR/2011/WD-xslt-xquery-serialization-30-20111213/
↑ XQueryX 3.0(2011年12月13日)
「XQuery 3.0: An XML Query Language」用のXML文法を定義した規格。
http://www.w3.org/TR/2011/WD-xqueryx-30-20111213/
↑ XQuery 3.0: An XML Query Language(2011年12月13日)
2007年1月23日にW3C勧告となったXQuery1.0を拡張機能を持たせたXMLの照
会言語。
http://www.w3.org/TR/2011/WD-xquery-30-20111213/
↑ XPath and XQuery Functions and Operators 3.0(2011年12月13日)
「XML Schema Part 2: Datatypes Second Edition」および「XQuery and
XPath Data Model 3.0」で定義されたデータ型に対するコンストラクタ
関数、演算子、関数を定義した規格。
http://www.w3.org/TR/2011/WD-xpath-functions-30-20111213/
↑ XQuery and XPath Data Model 3.0(2011年12月13日)
「XML Path Language (XPath) 3.0」、「XSL Transformations (XSLT)
Version 3.0」(注:現時点で未公開)、「XQuery 3.0: An XML Query
Language」のデータモデルを規定した規格。
http://www.w3.org/TR/2011/WD-xpath-datamodel-30-20111213/
↑ XML Path Language (XPath) 3.0(2011年12月13日)
「XQuery and XPath Data Model 3.0」で定義されるデータモデルに適合し
た値を処理する式言語。
http://www.w3.org/TR/2011/WD-xpath-30-20111213/
↑ DeviceOrientation Event Specification(2011年12月1日)
デバイスの物理的な向きと動きに関する情報を抵抗するDOMイベントタイプ
を定義した規格。
http://www.w3.org/TR/2011/WD-orientation-event-20111201/
□ Geolocation API Specification Level 2(2011年12月1日)
ホスティング装置に関連した地理的位置情報に対するスクリプトによるア
クセスを提供するAPIを定めた規格。
http://www.w3.org/TR/2011/WD-geolocation-API-v2-20111201/
〔〔ワーキングドラフト〕〕
↓ XHTML+RDFa 1.1(2011年12月15日)
「RDFa Core 1.1」を記述する対象となるマークアップ言語としてXHTML1.1
のスーパーセットを用いた仕様。2011年3月31日にワーキングドラフト・
イン・ラストコールだったもの今回ワーキングドラフトとして公開された。
http://www.w3.org/TR/2011/WD-xhtml-rdfa-20111215/
□ Web Audio API(2011年12月15日)
Webアプリケーションでの音声の処理・合成を行うための高レベルの
JavaScript APIを定めた規格。
http://www.w3.org/TR/2011/WD-webaudio-20111215/
□ MediaStream Processing API(2011年12月15日)
HTMLのメディア・ストリームをWebメディア処理の統合の基盤とすべく、
HTMLのメディア・ストリームに対して音声・動画などのメディアのミキシ
ング、効果処理のAPIを定めた規格。
http://www.w3.org/TR/2011/WD-streamproc-20111215/
↓ RDFa Core 1.1(2011年12月15日)
任意のマークアップ言語(XHTMLなど)に対して、すでに記述された要素に
属性を指定して構造化データを表現するためのRDFベースの仕様。2011年3月
31日にワーキングドラフト・イン・ラストコールだったもの今回ワーキン
グドラフトとして公開された。
http://www.w3.org/TR/2011/WD-rdfa-core-20111215/
■ The PROV Data Model and Abstract Syntax Notation(2011年12月15日)
Web上のデータ作成に関わる人物、エンティティ、プロセスを表現するため
の「出所(provenance)」のコア・データモデル。Web上には内容が食い違
う様々なデータがあるが、その出所を知ることによってデータが信頼でき
るものか判断するのに役立つ。
http://www.w3.org/TR/2011/WD-prov-dm-20111215/
■ CSS 2D Transforms(2009年12月1日)
2次元空間で変換を行って要素を表示するためのスタイルシート・モジュー
ル。2009年12月1日に「CSS 2D Transforms Module Level 3」という名称
だったものが今回「CSS 2D Transforms」という名称で公開された。
http://www.w3.org/TR/2011/WD-css3-2d-transforms-20111215/
□ Audio Processing API(2011年12月15日)
ブラウザー内でリアルタイムの音声ストリームの処理と合成を行うための
クライアント側の2つのAPIを紹介し、比較した規格。
http://www.w3.org/TR/2011/WD-audioproc-20111215/
□ XQuery Update Facility 3.0(2011年12月13日)
「XQuery and XPath Data Model 3.0」のインスタンスに対する永続的な更
新を行うために使用できる式を定めた規格。
http://www.w3.org/TR/2011/WD-xquery-update-30-20111213/
□ XQuery and XPath Full Text 3.0(2011年12月13日)
XQuery 3.0とXPath 3.0を拡張してフルテキスト検索の機能を追加した言語。
http://www.w3.org/TR/2011/WD-xpath-full-text-30-20111213/
□ The PROV Ontology: Model and Formal Semantics(2011年12月13日)
OWL2のPROVデータモデルをエンコードした規格であり、データの出所の情
報を表現するクラス。プロパティー、制約で構成される。
http://www.w3.org/TR/2011/WD-prov-o-20111213/
□ CSS Exclusions and Shapes Module Level 3(2011年12月13日)
CSSのfloatを拡張し、インライン・コンテンツを流し込む任意の領域を定
義する機能(CSS exclusion)、および、要素の内部、外部のインラインの
フローコンテンツをラップするための図形形状をコントロールする機能
(CSS shape)を定義した規格。
http://www.w3.org/TR/2011/WD-css3-exclusions-20111213/
■ RDFa 1.1 Primer(2011年12月8日)
HTML中でRDFのメタデータを表現するためのRDFa文法の紹介。
http://www.w3.org/TR/2011/WD-rdfa-primer-20111208/
□ RDFa Lite 1.1(2011年12月8日)
初心者のために、単純な構造化マークアップのタスクに適用できるような
いくつかの属性に絞ってRDFaをサブセット化したもの。
http://www.w3.org/TR/2011/WD-rdfa-lite-20111208/
■ CSS Image Values and Replaced Content Module Level 3
(2011年12月6日)
CSSの指定の一つであるimageの値の文法を定義した規格。
http://www.w3.org/TR/2011/WD-css3-images-20111206/
■ Indexed Database API(2011年12月6日)
トランザクショナル・データベースにおいて順序付けられたキーと値の
ペアを格納したり取り出したりするためのAPIを定義した規格。
http://www.w3.org/TR/2011/WD-IndexedDB-20111206/
□ Protocol for Media Fragments 1.0 Resolution in HTTP
(2011年12月1日)
音声や動画などのメディア内の特定箇所をURIを使って指定する「Media
Fragments 1.0」を補足する仕様であり、HTTPプロトコル上でメディアフ
ラグメントURI(media fragments URI)を処理する様々な手法を説明して
いる。
http://www.w3.org/TR/2011/WD-media-frags-recipes-20111201/
〔〔ワーキンググループ・ノート〕〕
□ Requirements for Home Networking Scenarios(2011年12月1日)
ホーム・ネットワーク装置によって提供されるサービスやコンテンツへの
アクセスを可能にするために、今後開発されるW3C勧告仕様がサポートす
べき設計目標や要件をリストしたもの。
http://www.w3.org/TR/2011/NOTE-hnreq-20111201/
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◆◆X-plus◆◆
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Digital PublishingやXMLの実用的で(Useful)洗練された(Smart)を
お届けする、日本ユニテックの新技術ポータルサイト、「X-Plus」
https://x-plus.utj.co.jp/
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◆◆詳細について◆◆
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■仕様書については、以下のW3Cサイトをご参照ください
http://www.w3.org/TR/