Digital Xpressメールニュース第138号
2013年01月31日作成
■■■ ■ ■ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
■ ■ ■ ■
■ ■ ■ ★★・・Digital Xpressメールニュース第138号・・★★
■ ■ ■ ■ 2013/1/31
■■■ ■ ■ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
こんにちは。
Digital Xpressメールニュース第138号をお届けします。
このメールは等幅フォント(MSゴシック・Osaka等)で最適にご覧になれます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆2012年12月中W3Cによって公開された規格◆◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2012年12月中、勧告が15本、勧告案が8本、勧告候補が7本、ワーキングドラフト・
イン・ラストコールが5本、ワーキングドラフトが19本、ワーキンググループ・
ノートが8本公開されました。
下記の仕様は、以下の記号によって区別してあります。
ステージアップしたもの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・↑
ステージダウンしたもの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・↓
初登場したもの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・□
ステージが変わらず公開されたもの・・・・・・・・・・・・・・・■
作業が完了したもの(主にワーキンググループ・ノート用)・・・・・[E]
〔〔勧告〕〕
↑ Navigation Timing(2012年12月17日)
Webアプリケーションがナビゲーションのタイミングに関連した情報へアクセス
するためのインターフェースを定義した規格。
↑ High Resolution Time(2012年12月17日)
システムクロックの歪み(skew)や調整に影響を受けずにサブミリ秒時間分解能
で現在時刻を返すJavascriptインターフェースを定義した規格。
↑ WOFF File Format 1.0(2012年12月13日)
CSSの@font-face宣言での利用に適した軽量で実装が容易なフォント形式の規格。
ライセンス情報などのメタ情報も付与することができる。
↑ rdf:PlainLiteral: A Datatype for RDF Plain Literals (Second Edition)
(2012年12月11日)
RIFとOWLの両方で用いられる国際化したテキストを表現するためのプリミティブな
データタイプを規定したもの。2009年10月27日に勧告となった同一規格の第2版。
↑ OWL 2 Web Ontology Language XML Serialization (Second Edition)(2012年12月11日)
OWL2の文法と構造をXMLを使って表現するための仕様。XML Schemaを使って定義
されている。2009年10月27日に勧告となった同一規格の第2版。
↑ OWL 2 Web Ontology Language Structural Specification and Functional-Style
Syntax (Second Edition)(2012年12月11日)
OWLに関し、いくつかの機能拡張を行ったバージョン2を構成する一つの規格。
この文書では、OWLの機能スタイル文法を定義している。また、OWL2オントロ
ジーの情報構造仕様も含まれている。2009年10月27日に勧告となった同一規格
の第2版。
↑ OWL 2 Web Ontology Language RDF-Based Semantics (Second Edition)
(2012年12月11日)
OWL2のためのRDF互換のモデル理論的セマンティクス。「OWL 2 Full」と呼ば
れる。2009年10月27日に勧告となった同一規格の第2版。
↑ OWL 2 Web Ontology Language Quick Reference Guide (Second Edition)
(2012年12月11日)
OWL2のためのクイックリファレンス。2009年10月27日に勧告となった同一規格の
修正版。2009年10月27日に勧告となった同一規格の第2版。
↑ OWL 2 Web Ontology Language Profiles (Second Edition)(2012年12月11日)
より簡単かつ効率的に実装することができるOWL2のいくつかのプロファイルを定
めた資料。2009年10月27日に勧告となった同一規格の第2版。
↑ OWL 2 Web Ontology Language Primer (Second Edition)(2012年12月11日)
OWL2の初心者向け入門書。2009年10月27日に勧告となった同一規格の第2版。
↑ OWL 2 Web Ontology Language Document Overview (Second Edition)
(2012年12月11日)
OWL2を構成する13の文書のパート1となる資料であり、OWL2そのものと他の
OWL2文書の紹介を行っている。その中でOWL2の文法や、様々なセマンティクス、
プロファイルそしてOWL1とOWL2でのセマンティクスの違いについて説明している。
2009年10月27日に勧告となった同一規格の第2版。
↑ OWL 2 Web Ontology Language New Features and Rationale (Second Edition)
(2012年12月11日)
OWL2の新機能について説明した資料。2009年10月27日に勧告となった同一規格の
第2版。
↑ OWL 2 Web Ontology Language Mapping to RDF Graphs (Second Edition)
(2012年12月11日)
OWLに関し、いくつかの機能拡張を行ったバージョン2を構成する一つの規格。
この文書では、OWL2の機能スタイル文法とRDF交換文法の対応を説明している。
2009年10月27日に勧告となった同一規格の第2版。
↑ OWL 2 Web Ontology Language Direct Semantics (Second Edition)(2012年12月11日)
OWLに関し、いくつかの機能拡張を行ったバージョン2.0を構成する一つの規格。
この文書では、OWLのモデル理論的意味論を解説している。2009年10月27日に
勧告となった同一規格の第2版。
↑ OWL 2 Web Ontology Language Conformance (Second Edition)(2012年12月11日)
OWL2ツールがOWL2仕様に適合するための条件を説明すると同時に、適合性テスト
に使うことのできるテストケースを提供している。2009年10月27日に勧告となった
同一規格の第2版。
〔〔勧告案〕〕
↑ Selectors API Level 1(2012年12月13日)
一連のセレクタを使って、DOMツリーのElementノードを取り出す2つの方法を
定義した規格。
↑ Role Attribute 1.0(2012年12月13日)
マークアップ言語における要素に対して、そのセマンティック情報を機械取り
出し可能な形で注釈付けできるようにしたRole属性を規定したもの。
□ RIF RDF and OWL Compatibility(2012年12月11日)
ルール記述言語間のルールの変換を行うための形式であるRIF(Rule
Interchange Format)とセマンティックWebの言語であるRDFとの互換性につい
て規定した文書。2010年6月22日に勧告となった規格の編集作業版。
□ RIF Production Rule Dialect(2012年12月11日)
生成規則(production rules)を交換するためのRule Interchange Format
(RIF)の方言。2010年6月22日に勧告となった規格の編集作業版。
□ RIF Framework for Logic Dialects(2012年12月11日)
RIF-FLD(logic-based RIF dialects:論理ベースのRIF方言)の汎用フレーム
ワークを規定したもの。このフレームワークは、署名、記号空間、セマンティック
構造などの一般的な概念を用いてRIF-FLDの文法とセマンティクスを指定するメカ
ニズムを記述する。2010年6月22日に勧告となった規格の編集作業版。
□ RIF Datatypes and Built-Ins 1.0(2012年12月11日)
RIF Basic Logic DialectなどのRIF方言で利用されるプリミティブなデータ型、
ビルトイン関数、ビルトイン述語などを整理したもの。2010年6月22日に勧告
となった規格の編集作業版。
□ RIF Core Dialect(2012年12月11日)
ルール記述言語間のルールの変換を行うための形式を指定するためのコアと
なる設計仕様。2010年6月22日に勧告となった規格の編集作業版。
□ RIF Basic Logic Dialect(2012年12月11日)
ルール記述言語間のルールの変換を行うための形式を指定するためのコアと
なる設計仕様であり、他の方言でも共通に使用する条件言語(condition
language)を定めている。 2010年6月22日に勧告となった規格の編集作業版。
〔〔勧告候補〕〕
↑ HTML5(2012年12月17日)
HTMLの第5版。メジャーなバージョンアップである。
↑ HTML Canvas 2D Context(2012年12月17日)
HTML canvas 要素のための2D コンテキストを定義した仕様。
↑ PROV-O: The PROV Ontology(2012年12月11日)
OWL2のPROVデータモデルをエンコードした規格であり、データの出所の情報を
表現するクラス。プロパティー、制約で構成される。
↑ PROV-N: The Provenance Notation(2012年12月11日)
Web上のデータ作成に関わる人物、エンティティ、プロセスを表現するための
「出所(provenance)」のコア・データモデルであるPROV-DMの例を提示する
ための記法を定義した仕様。
↑ PROV-DM: The PROV Data Model(2012年12月11日)
Web上のデータ作成に関わる人物、エンティティ、プロセスを表現するための
「出所(provenance)」のコア・データモデル。Web上には内容が食い違う様々
なデータがあるが、その出所を知ることによってデータが信頼できるものか判断
するのに役立つ。
↑ Constraints of the PROV Data Model(2012年12月11日)
PROVのデータモデルの理解を深めるための一群の概念をさらに紹介し、出所の
ステートメントに対する推論(inference)、およびPROVインスタンスが従う
べき妥当性制約(validity constraint)を定義した仕様。2012年9月11日に
「Constraints of the Provenance Data Model」という名称で公開されていた
ものが、今回「Constraints of the PROV Data Model」という名称で公開された。
↑ Server-Sent Events(2012年12月11日)
DOMイベント形式で、サーバーからプッシュ通知を受け取れるようにHTTP接続を
オープンするためのAPIを定義した仕様。APIは、「Push SMS」のような他の
プッシュ通知でも使えるよう拡張できる設計となっている。
〔〔ワーキングドラフト・イン・ラストコール〕〕
↑ CSS Conditional Rules Module Level 3(2012年12月13日)
プロセッサや適用される文書の能力に応じたスタイルシートの条件付き処理機能
を含むCSSの規格。レベル2に対して拡張された主なものとしては、@media内での
@規則(at-rule)のネスト、条件付き処理のための@supportsルールの@document
ルールの追加がある。
↑ Ambient Light Events(2012年12月13日)
光の存在を検出する光センサーに対応するイベントを受け取る手段を定義した
規格。
↑ State Chart XML (SCXML): State Machine Notation for Control Abstraction
(2012年12月6日)
コール制御機能を持つCCXMLやハレル状態テーブルに基いた汎用的な状態機械
ベースの実行環境を提供する規格。
↑ Proximity Events(2012年12月6日)
物体を検知する近接センサー(proximity sensor)に対応するイベントを受け
取る手段を定義した仕様。
↑ Internationalization Tag Set (ITS) Version 2.0(2012年12月6日)
多言語Webコンテンツ作成のための要素や属性のセットを規定した
「Internationalization Tag Set (ITS) Version 1.0」(2007年4月3日に
W3C勧告となっている)のバージョンアップ版。
〔〔ワーキングドラフト〕〕
□ HTML 5.1(2012年12月17日)
HTMLのメジャーバージョンアップであるHTML5のマイナーな改訂バージョン。
□ main element - an HTML5 extension specification(2012年12月17日)
文書中のメイン部分を特定するためのHTML5の拡張仕様。
□ HTML Canvas 2D Context, Level 2(2012年12月17日)
HTML canvas 要素のための2D コンテキストを定義した仕様のレベル2。
■ Web MIDI API(2012年12月13日)
Webアプリケーションがクライアントシステム上のMIDIの入出力デバイスを
一覧して選択できるようにし、MIDIメッセージの送受信を可能にするための
MIDIプロトコルをサポートするAPIの規格。音楽以外のMIDIアプリケーション
も対象としている。
■ Web Audio API(2012年12月13日)
Webアプリケーションでの音声の処理・合成を行うための高レベルのJavaScript
APIを定めた規格。
■ Guidance on Applying WCAG 2.0 to Non-Web Information and Communications
Technologies(2012年12月13日)
Webコンテンツのアクセシビリティを規定したWCAG 2.0 をWebコンテンツ以外の
情報(製品に関する文書やソフトウェア)にも適用するめの規格。2012年7月
27日には「Applying WCAG 2.0 to Non-Web Information and Communications
Technologies」という名称で公開されていたが、今回「Guidance on Applying
WCAG 2.0 to Non-Web Information and Communications Technologies」と名称
を変えて公開された。
■ HTML+RDFa 1.1(2012年12月13日)
RDFa Core 1.1とRDFa Lite 1.1をHTML5とXHTML5で使用するためのルールとガイド
ラインを規定したもの。
↑ HTML Media Capture(2012年12月13日)
デバイスによる音声、イメージ、動画のキャプチャ機能へのアクセスを行うため
のHTMLのForm機能の拡張を定義した規格。2012年7月12日にワーキングドラフト・
イン・ラストコールだったものが今回ワーキングドラフトとして公開された。
□ Content Security Policy 1.1(2012年12月13日)
Webリソースの一連のコンテンツ制約を宣言するために用いられるポリシー言語
を定め、ポリシーが適用されるクライアントに対してサーバーからポリシーを
伝送するためのメカニズムを定義した規格のバージョン1.1。
□ PROV-XML: The PROV XML Schema(2012年12月11日)
Web上のデータ作成に関わる人物、エンティティ、プロセスを表現するための
「出所(provenance)」のコア・データモデルであるPROVデータモデルをXML
で表現するためのXML Schema。
■ PROV Model Primer(2012年12月11日)
Web上のデータ作成に関わる人物、エンティティ、プロセスを表現するための
「出所(provenance)」のコア・データモデルであるPROVデータモデルを理解
するためのガイドライン。
□ PROV-Overview(2012年12月11日)
Web上のデータ作成に関わる人物、エンティティ、プロセスを表現するための
「出所(provenance)」の規格である一連のPROV規格群の概要を示す資料。
□ Linking Across Provenance Bundles(2012年12月11日)
Web上のデータ作成に関わる人物、エンティティ、プロセスを表現するための
「出所(provenance)」のコア・データモデルで定義されている出所(provenance)
記述の集合としてのバンドル(Bundle)間で出所(provenance)の情報をリンク
させるための規格。
□ Dublin Core to PROV Mapping(2012年12月11日)
「PROV-O OWL2 ontology」とダブリンコア用語の間のマッピングを提供する規格。
■ CSS Fonts Module Level 3(2012年12月11日)
フォント・プロパティの指定方法、フォント・リソースがどのように動的に
ロードされるかについて記述したCSS3のモジュール。
□ Pointer Events(2012年12月11日)
マウス、ペン、タッチスクリーンなどのデバイスからのポインター入力を処理
するためのイベントおよび関連インターフェースを規定した仕様。
■ The Screen Orientation API(2012年12月6日)
Webアプリケーションが、画面の回転方向状態の読み取り、その状態が変わった
ことの認識、そして特定の状態への回転方向状態のロックを行えるようにするAPI。
■ DOM4(2012年12月6日)
WebプラットフォームのDOM Coreパートを定義する規格。
■ XMLHttpRequest(2012年12月6日)
クロスサイト要求、プログレスイベント、バイトストリームのハンドリングなど、
新しい機能をXMLHttpRequestに加えた規格。2012年1月17日には「XMLHttpRequest
Level 2」という名称だったが、今回「XMLHttpRequest」という名称で公開された。
〔〔ワーキンググループ・ノート〕〕
↓ RIF Combination with XML data(2012年12月11日)
RIF(Rule Interchange Format)文書をXML文書と結合する方法を定めた規格。
↓ RIF Test Cases(2012年12月11日)
RIFのテストケース集。
□ RIF Primer(2012年12月11日)
RIF(Rule Interchange Format)に関する初心者向けテキスト。
■ OWL 2 RL in RIF(2012年12月11日)
OWL 2 Web Ontology Language Profilesで規定されているOWL 2 の文法的
サブセットであるOWL 2 RLをRIFを使って実装する方法を示した資料。
■ RIF Overview(2012年12月11日)
RIFのハイレベルな概説書。
■ RIF In RDF(2012年12月11日)
RIF(Rule Interchange Format)からRDFグラフへの可逆的マッピングを規定
した規格。 2010年6月22日にワーキングドラフトだったものが、今回ワーキング
グループ・ノートとして公開された。
■ OWL 2 Web Ontology Language Manchester Syntax (Second Edition)
(2012年12月11日)
OWL2のためのフレームベースのコンパクトな文法。2009年10月27日版の第2版。
■ OWL 2 Web Ontology Language Data Range Extension: Linear Equations
(Second Edition)(2012年12月11日)
OWL2において、有理数を係数とする線型方程式を取り込むための文法とセマン
ティクスを指定した資料。2009年10月27日版の第2版。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆詳細について◆◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■仕様書については、以下のW3Cサイトをご参照ください