【Toy Box:008】FrameMakerによるXML自動組版のすすめ
2010年08月11日作成
はじめまして。日本ユニテックの尾崎と申します。
日本ユニテックで FrameMaker のインストラクターをしております。
今後この 【Toy Box】 シリーズに参加させていただきます。
セミナーのインストラクターの経験が、みなさまのお役に立てばうれしいです。
最近、「XML自動組版をどのように実現できるのか」というお問い合わせが増えております。
FrameMaker 大好き人間としては、もちろん FrameMakerによるXML自動組版ソリューション をお勧めします。
それで、何回かに分けて FrameMaker で XML 自動組版を行う方法をご紹介したいと思います。
まず、XML と FrameMaker の世界を結ぶ概念図をご覧ください。
上の図のように、FrameMakerでXML自動組版を行うためには、以下のファイルが必要です。
- 構造化テンプレート
XML文書を読み込んだときに使用するテンプレートです。
このテンプレートは構造化テンプレートと呼ばれ、書式の情報と構造の情報が定義されています。
構造の情報は、EDD(Element Definition Document)という FrameMaker 形式のファイルで定義し、テンプレートにエレメント定義として取り込みます。
- 読み書きルール
XMLの世界と FrameMaker の世界との橋渡しの役割を果たすルールです。読み書きルールには XML タグの処理方法が記述されています。
上記のファイルは、「構造化アプリケーション」に記述されています。「構造化アプリケーション」は、XML を処理する際に使用するファイルの集合です。他にDTDやCSSなどのファイルも記述されています。
XML 文書を FrameMaker に読み込む際に「構造化アプリケーション」を選択することにより、XML文書を FrameMaker 文書に展開(つまり自動組版ですね)することができます。
次回のブログでは、どのように構造化アプリケーションを作成するのかについて説明いたします。
もっと詳しい情報やFrameMaker を操作しながら XML 組版を実践したい方は、弊社が提供している下記のセミナーをご覧ください。
- 構造化テンプレートの作成については
「構造化テンプレートの作成」コース
http://www.utj.co.jp/seminar/adobe-framemaker-8/framemaker-8/1-1.html
- 読み書きルールの詳細については
「構造化文書のインポート/エクスポートの設定」コース
http://www.utj.co.jp/seminar/adobe-framemaker-8/framemaker-8/1-2.html