SGMLとは?
2001年05月31日作成
(株)日本ユニテック
目次
- PART1.SGMLとは?
- PART2.HTMLとSGML、HyTimeとSGML、XMLとSGMLの関係
SGMLとは?
SGMLとは、タグを定義するための メタ言語のことです。あらゆる文書のタグセットを定義する方法を提供しています。
SGMLの特徴は?
それが、標準のルールであることです。一部の組織や、一部の文書のためのルールではありません。世界のどこでも、どんな文書でも、使えるためのルールです。
そのために、次のような特徴があります。
・タグの名前を決めているのではなく、タグの名前の決め方のルールである
・文書構造を決めているのではなく、文書構造の決め方のルールである
このようなルールは、マークアップする言語を定義している言語という意味で「メタ言語」と呼ばれます。
SGMLの中身は?
SGMLは、次の3つの構成で成り立っています。
1.SGML宣言
2.DTD
3.文書インスタンス
です。
1.のSGML宣言ではルールを決定します。
・文書で使用する文字コード体系を指定する方法
(使用する文字コードを決めているのではない)
・タグの区切り子に使用する文字を指定する方法
(使用する区切り子を決めているのではない)
・要素名に使用できる文字を指定する方法
(要素名に使用する文字を決めているのではない)
です。
やろうと思えば、タグの区切り子をカスタマイズしたり、日本語でタグを書いたりすることさえ可能です。
2.のDTDでもルールを決定します。
・使用する要素名を定義する方法
(使用する要素名を決めているわけではない)
・文書の構造を定義する方法
(文書の構造を決めているわけではない)
このように、DTDで様々なタグセットを定義する方法が提供されています。
このDTDの書き方に従って、世の中の様々な種類の文書のためのタグセットが作られています。例えば、マニュアル用DTD、社内文書用DTD、レシピ用DTDなどです。
3.の文書インスタンスは、SGML宣言で決められたルール(指定された文字コード体系)とDTDで定義されたルール(タグセット)に従って記述される文書のことです。
いかがでしょうか?
SGMLとは、各組織、各文書のためのタグセットを定義する方法を提供する言語のことです。このような言語はメタ言語と呼ばれます。