W3C規格解説
Ruby Annotation
(株)日本ユニテック
青木 秀起
「Ruby Annotation」とは、ルビ(漢字の振り仮名)を表現するための仕様で、2001年5月31日にW3C勧告となりました。 (http://www.w3.org/TR/2001/REC-ruby-20010531/)
ルビとは?
ルビとは、ベーステキストの前後(縦書きの場合には左右)に配置するルビテキストのことです。
「Ruby Annotation」とは?
このようなルビをWeb上で表現するための仕様が「Ruby Annotation」です(縦書きか横書きかなどのレイアウトは、スタイルシートで指定されます)。XHTMLモジュールとして提供されています。
ルビのマークアップには、以下の二つがあります。
- 単純ルビマークアップ:1つのルビテキストを1つのベーステキストに結び付けるもの
- 複雑ルビマークアップ:複数のルビテキストを1つのベーステキストに結びつけたり、ルビテキストの一部をベーステキストの一部に結びつけるもの
ベーステキストの文字幅に比べてルビの文字幅が短いと、均等に割り付けられず、左側にルビが片寄ってしまったり、ルビの文字間隔が広くなりすぎたりします(ツールの実装によります)。
複雑ルビマークアップを使えば、ベーステキストのある文字に対して、該当するルビを割り当てることができます。
まとめ
日本語をWeb上で表現するには不可欠の仕様ですが、Internet Explore 5以上では一部機能のサポートで、フルサポートではありません。今後の実装が期待されます。
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