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戦国XML~ 其の三 昼食合戦 ~

2007年08月01日作成 

旗

永井 紀章
出演:そらぽん
ロゴ:やましぃ

さて、われわれIT戦国時代を生きている者は様々な戦いを経験している。日々直面する厳しい戦いと言えば、やはり昼時であろう。
戦国の者たちが目的地である敵の城を目指し、敵の軍勢や矢をかいくぐって突き進んだように、われわれも昼食を求めて日々突き進まなければならない。だが、前には雲霞のような大軍が控えている。そう、弁当屋には長蛇の列、定食屋にも長蛇の列である。なぜか空いている店に入ってみれば、大体は謎の味であるか、恐ろしく高い値段であるか、のどちらかである。
良い食事は良い仕事のもとであるので、今回はいかにしてより効果的に昼食を取り、戦国昼食合戦を征することができるのか、その作戦案を考えてみようと思う。

1)先手必勝、早飯

敵の準備が整わないうちに攻めるのは戦の常道である。われわれも混雑する時間を避けるのは賢明なことだ。大体の土地において昼飯合戦は正午12:00より始まる。その少し前にふらりと昼食へ向かえれば、最善である。この考えは簡単だが、実行に移すのはなかなか難しい場合もある。しかし、あきらめてはならない。戦国の戦でも敵に隙ができるのを待つのではなく、自ら計略を用いて敵に隙を作るのである。われわれも倣うことができる。
では、いかにして早めか、遅めに昼食に出かけるか、その作戦を考えてみよう。

1-1客先での打ち合わせを利用する計略
客先での打ち合わせなどは、千載一遇のチャンスである。昼飯前の11:30頃に終わるように設定することができる。そうすればゆったりと昼食を取ることができる。もちろん、その日の打ち合わせの内容と、相手がどのくらい会議を延ばす能力を持った人なのかよく計算する必要がある。見事成功するなら、昼食合戦を制した、と言えるだろう。


1-2偉い人を利用する計略
部長、課長など上層部の方々と共に食事に行けば、彼らの力で昼食時間の制限を無くすことができる。まして社長とご一緒ともなれば時間の制限は無きに等しきものである。もちろん、待っていては機会はなかなか訪れない。昼食近くになったらさりげなく近づき、最近の自分のプロジェクトの成功話について、それが無ければプライベートでおきた興味深い出来事を話し、そのまま昼食に持ち込むのである。

2)地道に待つ

昼食の列がいかに長かろうと、ひたすら列に並び、耐える。いつかは必ず昼食を得ることができる。当たり前であるが、これに勝る確実な方法は無い。長い戦国の世を最後に制したのが、ずっと地道に待っていた徳川家康だったことから、歴史も証明している事実である。

3)弁当

やはり戦いを避けることはもっとも優れた作戦である。昼食合戦をいかに避けるのか、その答えはこれである。
自分で弁当を持ってくるのである。これには前日の夜か当日の朝に大きな努力が求められるかもしれない。だがその効果は非常に大きい。
周囲が12:00の昼食合戦に沸き立つ中、ゆったりと弁当を広げる自分を想像してみて欲しい。そこには王者の風格さえ漂っているはずだ。

さて、他にも良い作戦はたくさんあると思う。戦に勝つ方法はひとつではない。みなさんも作戦を駆使して、ぜひ昼食合戦を征して欲しい。





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