■ FrameDevelopment Environment(FDE) ■
FDEは、複数のプラットフォームでの移植性を高める環境を提供します。具体的には、プラットフォームに依存したI/O関数、メモリ―管理など、通常プラットフォームごとに記述しなければならない処理を、FDEが支援することにより、プラットフォームを意識せずにFDKクライアントを作成することができます。
■ FrameSGMLApplicationProgramInterface(SGML API) ■
SGML APIは、FrameMaker+SGMLのためのSGML文書のImport/Exportクライアントを作成する環境を提供します。このAPIは、Cライブラリおよびヘッダファイルで構成されています。
■ MakerInterchange Format(MIF) ■
MIFは、ASCIIフォーマットで表現されるFrameMakerプロダクトの文書フォーマットで、テキストやグラフィック、文書フォーマット、段落/文字書式、レイアウト情報など、FrameMakerプロダクトが持つすべての文書情報をASCII形式で提供します。
特定のワードプロセッサの文書をFrameMakerプロダクトへ取り込むためのフィルタの作成や、データベース・ファイルから取得したデータをレイアウト情報と共にFrameMakerプロダクトへ取り込むフィルタなどの作成を容易に行うことができます。
■ fmbatch ■
fmbutchユーティリティは、UNIX版でのみ提供されるユーティリティで、Frame文書を開く、閉じる、保存、印刷などの処理をBatchで処理させるためのユーティリティです。たとえば、ディスプレイの無いサーバ―システムなどでFrame文書の印刷など、一括処理を行うことができます。
システム要求:
Macintosh - FDK for Macintosh
・FrameMaker5.5J/FrameMaker+SGML5.5J/FrameViewer5.5
・MetroWerks CodeWarriorまたはMacintosh Programer's Workshop (MPW)r3.4.1およびそれ以降のバージョン
Windows - FDK for Windows
・FrameMaker5.5J/FrameMaker+SGML5.5J/FrameViewer5.5
・MS Visual C++ 4.X or 5.0
Unix - FDK for Unix
・FrameMaker5.5J/FrameMaker+SGML5.5J/FrameViewer5.5
■ 他の開発者によるFDKの応用例 ■
データベースパブリッシング:過去に蓄積されたデータ(画像データや文書テンプレートなど)をデータベースで管理、これらのデータをFDKを利用したアプリケーションでデータベースより取得、FrameMakerへの配置や、FrameMakerで作成した文書のデータベースによる履歴管理など。
電子化されたヘルプシステム:紙ベースで行われていた製品情報システムをFrameMaker、FrameViewerの利用により電子化。独自のユーザインタフェースをFDKによりカスタマイズ。
書式の標準化:FrameMaker+SGMLが持つStructure View機能を利用し、文書の構造、書式などを管理。ここで定義された文書構造を利用し、FDKを利用したアプリケーションにより文書構造の検査を行う。
SGML機能のカスタマイズ:FDKを利用し、SGML文書のインポート/エキスポート機能などのカスタマイズ。