この記事と関連の高い記事
関連キーワード:OASIS- NewsDX 第31号
- IBMにおけるDITAの取り組み
- トピック指向の次世代文書記述言語-DITA詳細解説 ~ 活用方法と深層に迫る ~
- NewsDX 第28号
- NewsDX 第27号
- DX発:動向ファイリング
関連キーワード:Unicode
関連キーワード:W3C
● XACML 2.0仕様がOASIS標準として承認
- http://www.oasis-open.org/jp/news/oasis_news_03_02_05.php
2005年3月2日-XACML 2.0仕様がOASIS標準として承認された。
XACML (eXtensible Access Control Markup Language)2.0は、標準的なアクセス制御方針を定義する。XACML 2.0は、プライバシー用の新たなプロファイルを組み合わせている。また、XACML 2.0のプロファイルは、OASIS標準であるSecurity Assertion Markup Language (SAML)向けのインテグレーションを提供する。
● SAML 2.0がOASIS標準として承認
- http://xml.coverpages.org/saml.html
2005年3月14日-SAML 2.0がOASIS標準として承認された。SAML (Security Assertion Markup Language)2.0は、認証や認証情報の受け渡しについてのXMLベースの規格。SAML 2.0によって、異なる領域間で、認証、属性、および権限情報を安全に交換することができ、ベンダーに依存しないWeb上のシングルサインオンおよび安全なeビジネストランザクションを実現する。
● WSDM関連の2仕様がOASIS標準として承認
Management Using Web Services(MUWS)およびWSDM - Management of Web Services (MOWS)仕様が、OASIS標準として承認された。
この2つのWSDM仕様は、OASIS WSDM技術委員会によって開発され、一緒に使用されて、分散リソースの管理用のWebサービスを利用する方法を定義する。
● Webサービス関連の2つのワーキングドラフトが公開
- http://www.w3.org/TR/2005/WD-ws-addr-core-20050331/
- http://www.w3.org/TR/2005/WD-ws-addr-soap-20050331/
2005年3月31日、「Web Services Addressing 1.0 _ Core」および「Web Services Addressing 1.0 - SOAP Binding」がワーキングドラフト・ラストコールとして公開された。
● 「Web Services Addressing 1.0 _ Core」
メッセージング・システムが伝送方法に依存しない仕方で、エンドポイント・マネジャ、ファイヤウォール、ゲートウェイといった処理ノードを含むネットワーク経由の伝送をサポートすることを可能にする。
リスト1は、本仕様のメカニズムをSOAP1.2で使用した例である。これは、http://example.com/business/client1 からhttp://example.com/
fabrikam/Purchasingに送信するメッセージの例である。
(002)から(011):本仕様のメカニズムが使用されたSOAPメッセージ。
(012)から(014):SOAP本体。
(003)から(010): ヘッダ情報。
(003)から(005):本メッセージの識別子を指定。
(006)から(008):本メッセージに対する応答を送信するエンドポイント。
(009)本メッセージの受信者のURI
● 「Web Services Addressing 1.0 - SOAP Binding」
SOAPメッセージに「Web Services Addressing 1.0 - Core」で定義された抽象的なプロパティをバインドする方法を定義する。
リスト2は、本仕様を使用して、エンドポイントをSOAPヘッダにマップした例である。
● WSDL2.0の公開
2005年5月10日、W3CはWeb Services Descrip
tion Language (WSDL) 関連のワーキングドラフトを4本公開した。
■Web Services Description Language (WSDL) Version 2.0 Part 0: Primer
- http://www.w3.org/TR/2005/WD-wsdl20-primer-20050510/
■Web Services Description Language (WSDL) Version 2.0 Part 1: Core Language
- http://www.w3.org/TR/2005/WD-wsdl
20-20050510/
■Web Services Description Language (WSDL) Version 2.0 Part 2: Adjuncts
- http://www.w3.org/TR/2005/WD-wsdl20-adjuncts-20050510/
■Web Services Description Language (WSDL) Version 2.0 SOAP 1.1 Binding
- http://www.w3.org/TR/2005/WD-wsdl20-soap11-binding-20050510/
WSDLは、Webサービスのインターフェイス仕様を記述するために策定されたXML形式の言語である。WSDL1.1は、Microsoft社やIBM社により公開され、W3Cに技術ノートとして提出された。現在は、W3CがWSDL2.0として改訂作業が行なわれている。
WSDL2.0 第0部:入門編では、この仕様がどのように利用されるのかに関して、ホテルの予約システムを例にして、分かりやすく説明されている(リスト3)。
①types要素は、Webサービスが送信および受信するメッセージの種類を定義する。
②interface要素は、Webサービスが提供する機能を抽象的に定義する。
③binding要素は、Webサービスにアクセスする方法を定義する。
④service要素は、Webサービスにアクセスするための場所を定義する。
Webサービスを利用した、この予約システムでは、宿泊希望者は、チェックインとチェックアウトの日時、および部屋のタイプを指定する(checkAvailability要素)。システムは、空いている部屋がある場合には宿泊料金を、また空いている部屋がない場合には、その旨返信する(checkAvailabilityResponse要素)。入力されたデータが無効な場合には、システムはエラーを送信する(invalidDataFault要素)。
● Scalable Vector Graphics (SVG) Tiny 1.2 Specificationのワーキングドラフトが公開
- http://www.w3.org/TR/2005/WD-SVGMobile
12-20050413/
SVG言語は、2次元のベクター・グラフィックをXMLで表現する。SVG Tiny 1.2は、携帯電話やPDAといった小型の装置からデスクトップやラップトップ・コンピュータといった大型の装置まで実装が可能である。
リスト4は、本仕様で記述されたデータであり、図2は、リスト4のデータをSVGブラウザで表示した例である。
● W3Cは新たにモバイルWebイニシアティブ(MWI)を発足する
- http://www.w3.org/2005/05/mwi-pressre
lease.html.ja
W3Cは、携帯機器からWebアクセスを行いやすくするために、新たにモバイルWebイニシアティブ(MWI)を発足する。
W3CのディレクタであるTim Berners-Lee氏は「携帯機器からの Web アクセスは、かなりの長期にわたって補助的なものとされてきた。MWI では携帯機器を主要な Web アクセス機器と捉え、モバイル Web 利用を価値あるものとすべく、開発者を支援する情報を提供する。」と述べている。
● IESGはAtomシンジケーション・フォーマットのラストコールを発表
IESGは「Atomシンジケーション・フォーマット」IETFインターネット・ドラフトのラストコールを発表した。Atomは、次世代のRSSとして開発された、XMLベースのフォーマット仕様である。RSSと同じように、Webサイトの各ページのタイトル、アドレス、見出し、要約、更新時刻などを記述することができる。
◇ IESGとは
- http://www.ietf.org/iesg.htm
「Internet Engineering Steering Group」の略。インターネット技術標準化運営委員会。IESGはIETFの活動と標準化プロセスの、技術的な側面についての責任を担っているグループである。IESGのメンバーは、IETFの複数のWorking Groupで文書のレビューを行ったり、WGの方向性について助言を行っているArea Directorで構成されている。
● Unicode ConsortiumはUnicode4.1を公開
- http://www.unicode.org/press/pr-4.1.html
2005年3月31日、Unicode Consortiumは、新規バージョンであるUnicode4.1を公開した。このバージョンでは、新たに1273文字、5つの通貨記号、インドおよび韓国語のいくつかの文字が追加された。また、文字の配置方法などを規定する「Unicode Character Database」に多くの追加や変更を行った。
● メタデータ仕様のスキーマ「IPTC Core Schema
for XMP」の発表
米Adobe Systemsは、2005年3月31日に、国際新聞電気通信評議会(IPTC)およびIDEAlliance(International Digital Enterprise Alliance)と共同で開発したメタデータ仕様のスキーマ「IPTC Core Schema for XMP」を発表した。
(尾崎久紀)