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奥井康弘
このコーナーでは、W3CとOASISにおいてXML、Webサービスに関連した規格の最近(昨年の後半以降)の動向について説明する。
W3Cでは、業界全体に影響を及ぼすような大きな動きはこの半年の間見られていない。発表された主な規格は少ないがXHTMLがW3C勧告となっている。
●XHTML Modularization 1.1
(W3C勧告-2008年10月8日)
これは、XHTMLの拡張/サブセット化を行えるようにXHTMLをモジュール化した仕様であり、個々のモジュール毎にDTDおよびXML Schemaによるスキーマ記述が行われている。XML Schemaが提供されたことによって、近年ほとんどの業界標準がXML Schemaを採用している中で、XHTMLの取り込み(インポート)が容易になった。
データベースへの応用が期待されるXQueryは、2007年1月に一連の仕様群が勧告となったが、照会機能のみであったため更新機能が待ち望まれている。また、昨今のフルテキスト検索重視の傾向に対応した規格も、まだ勧告候補(Candidate Recommendation)ではあるが検討が進んでいる。
● XQuery Update Facility 1.0
(勧告候補-2008年8月1日)
XQueryを拡張し、XMLデータ更新機能を定義した規格。
●Xquery1.0 and XPath2.0 Full Text 1.0
(勧告候補-2008年5月16日)
XQuery 1.0とXPath 2.0を全文検索機能によって拡張した言語。
今年2009年に入ってから、OASIS標準として承認するかどうかの投票にかけられている仕様がある。
以下にその9つの仕様を紹介する。
●WS-SecurityPolicy 1.3
●WS-SecureConversation 1.4
●WS-Trust 1.4
●WS-BusinessActivity v1.2
●WS-AtomicTransaction v1.2
●WS-Coordination v1.2
●Web Services MakeConnection 1.1
●Web Services ReliableMessaging Policy 1.2
●Web Services ReliableMessaging 1.2
W3Cでの基礎規格が出尽くした感がある中で、Webサービスのコンポーネントに必要な機能をカバーする仕様が着々とOASIS標準となっている。さらに今後はSOAという観点でXML/Webサービス関連仕様が整備されてゆくと考えられる。