Biztalk Server2000を使ってみよう
第2回:BizTalk Server2000の実行
(株)日本ユニテック
竹内 輝明
目次<全3ページ>
2節:購入側のアクションの連結
ここまでの操作で、業務処理フロー図に必要な"部品"を揃えることができた。次に各部品を連結したり、それぞれの部品が実行される順序を定義したりする必要があるだろう。"部品"すなわちシェイプを連結するには、そのシェイプを選択してコントロールハンドルを表示させてからシェイプの下部のコントロールハンドルをクリックして、実行順序が次のシェイプの上部にある連結点にドラッグする。マウスのボタンを離すと、2つのシェイプは矢印で連結される。(「コントロールハンドル」とは選択されたシェイプの緑のボックス、「連結点」とはシェイプ上の青い"X"をそれぞれ指す)
1. [開始]シェイプを選択し、下部のコントロールハンドルを[Receive PO Request]アクションの上部の連結点にドラッグする。これによりPO要求を受信したときに業務処理が開始されることを定義する。
<拡大図>
図 15:[開始]シェイプと[Receive PO Request]アクションを連結した。
2. 同様にして、次のアクション間を連結する。
l [Receive PO Request]アクションを[Get PO Total]アクションに連結
l [Get PO Total]アクションを[Denied]条件分岐に連結
<拡大図>
図 16:[Receive PO Request]アクションを[Get PO Total]アクションに連結し、[Get PO Total]アクションを[Denied]条件分岐に連結した。
3. [Denied]条件分岐に含まれる[Denied]ルールの右側のコントロールハンドルを、[Send Denied]アクションの上部の連結点にドラッグし、[Else]ルールの左側のコントロールハンドルを、[Send
Approval]アクションの上部の連結点にドラッグする。
<拡大図>
図 17:[Denied]ルールを[Send Denied]アクションに連結し、[Else]ルールを[Send Approval]アクションに連結した。
4. [Send Approval]アクションを[Write PO Request]アクションに連結し、[Send Denied]アクションを上の[終了]シェイプに連結する。[Write
PO Request]アクションは下の[終了]シェイプに連結する。
<拡大図>
図 18:[Send Approval]アクションを[Write PO Request]アクションに、[Send Denied]アクションと[Write
PO Request]アクションを[終了]シェイプにそれぞれ連結した。
3節:業務処理フロー図を保存する
ここまでできたところで、業務処理フロー図を保存したいと思う。保存する手順は以下のとおり。
1. [ファイル]メニュー-[名前を付けて保存]をクリックする。
2. ビジネスプロセス描画の保存ダイアログボックスで、任意の場所を指定し、「buyer1」という名前を付ける。
3. [ファイルの種類]は、ビジネスプロセス描画(*.skv)を選択し、[保存]をクリックする。
3章:まとめ
今回は、BizTalk Server 2000のBizTalk アプリケーションデザイナを使用して業務フロー図を作成する方法について見ることができた。実際の業務フローを考え、それをフロー図にするところまでは開発者に求められるような専門的な知識や技術は必要でない。これらは企業のアナリストが行う部分かもしれない。次回はこのチャートを使って、アクションをアプリケーションサービスにバインドするなど、開発者がコンポーネントを構築してゆく部分について見ることにする。
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