エンジニアのためのXMLスキーマ講座
第1回:XMLにおけるスキーマとは何か
(株)日本ユニテック
竹内 理
目次<全7ページ>
7. ③Relax:(REgular LAnguage description for Xml)
おわりに
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③ Relax:(REgular LAnguage description for Xml)
Relax(REgular LAnguage description for Xml)は情報技術標準化研究センターが策定した仕様であり,日本工業標準調査会がテクニカルレポートとしての発行を承認しています。アジアから初の仕様提案を行ったことでも注目を集めました。Relaxの公式ページから最新の情報を得る事ができます。(http://www.xml.gr.jp/relax)
以下にRelaxの例を示します。
<module
moduleVersion="1.2"
relaxCoreVersion="1.0"
targetNamespace=""
xmlns="http://www.xml.gr.jp/xmlns/relaxCore">
<interface>
<export label="doc"/>
</interface>
<elementRule role="doc">
<sequence>
<ref label="title"/>
<ref label="para" occurs="*"/>
</sequence>
</elementRule>
……
……
</module>
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<Relaxの例>
RelaxもXML構文を用いる事ができる、XML Schema Part2と同等のデータ型を扱うことができる、名前空間を扱うことができる、といった特徴をもっています。 RelaxはXML Schemaよりも容易に実装できるよう、DTD相当の機能とXML Schemaの豊富なデータ型とをXMLインスタンス構文で表現しています。よってRelaxからDTDやXML Schema への移行は可能であり、ほとんどの場合にはプログラムでかんたんに変換できます。
以下に、ここで紹介した3つのスキーマ表現の長所と短所をあげてみます。
仕様の名前 |
長所 | 短所 |
DTD |
・SGMLからの移行が比較的容易。 ・ツール、ノウハウなど環境が整っている。 ・既存の利用できるDTDが多数存在する。 |
・XMLとは異なる記法を持つ。 ・データ型を持てない。 ・名前空間との相性が悪い。
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XML Schema |
・DTDの持つ問題点に対応。 ・W3Cが次世代の標準として推進している。 ・環境が整いつつある。
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・仕様の勧告が遅れている。 ・仕様が複雑で解りにくい面がある。
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Relax |
・DTDの持つ問題点に対応。 ・XML Schemaと比べてわかりやすい。
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・ツール、リソースなどの不足。
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おわりに
このセクションではXMLのスキーマについての基本的な事柄‐スキーマのもつ意味や必要性、スキーマをめぐる動き、問題点など解説しました。 次回以降、もっとも一般的なスキーマの表現方法と言えるDTDについてもっと詳しく解説していきます。
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