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デベロッパーズコーナー:エンジニアのためのXMLスキーマ講座 I(7)

2002年06月15日作成 

エンジニアのためのXMLスキーマ講座
第1回:XMLにおけるスキーマとは何か

(株)日本ユニテック
竹内 理


目次<全7ページ>

6.    ②XML Schema
7.    ③Relax:(REgular LAnguage description for Xml)
    おわりに


③ Relax:(REgular LAnguage description for Xml)

Relax(REgular LAnguage description for Xml)は情報技術標準化研究センターが策定した仕様であり,日本工業標準調査会がテクニカルレポートとしての発行を承認しています。アジアから初の仕様提案を行ったことでも注目を集めました。Relaxの公式ページから最新の情報を得る事ができます。(http://www.xml.gr.jp/relax

以下にRelaxの例を示します。

<module
      moduleVersion="1.2"
      relaxCoreVersion="1.0"
      targetNamespace=""
      xmlns="http://www.xml.gr.jp/xmlns/relaxCore">
  <interface>
    <export label="doc"/>
  </interface>
  <elementRule role="doc">
    <sequence>
      <ref label="title"/>
      <ref label="para" occurs="*"/>
    </sequence>
  </elementRule>
……
……
</module>

<Relaxの例>

RelaxもXML構文を用いる事ができる、XML Schema Part2と同等のデータ型を扱うことができる、名前空間を扱うことができる、といった特徴をもっています。
RelaxはXML Schemaよりも容易に実装できるよう、DTD相当の機能とXML Schemaの豊富なデータ型とをXMLインスタンス構文で表現しています。よってRelaxからDTDやXML Schema への移行は可能であり、ほとんどの場合にはプログラムでかんたんに変換できます。

以下に、ここで紹介した3つのスキーマ表現の長所と短所をあげてみます。

仕様の名前 長所短所
DTD ・SGMLからの移行が比較的容易。
・ツール、ノウハウなど環境が整っている。
・既存の利用できるDTDが多数存在する。
・XMLとは異なる記法を持つ。
・データ型を持てない。
・名前空間との相性が悪い。
XML Schema ・DTDの持つ問題点に対応。
・W3Cが次世代の標準として推進している。
・環境が整いつつある。
・仕様の勧告が遅れている。
・仕様が複雑で解りにくい面がある。
Relax ・DTDの持つ問題点に対応。
・XML Schemaと比べてわかりやすい。
・ツール、リソースなどの不足。

おわりに

このセクションではXMLのスキーマについての基本的な事柄‐スキーマのもつ意味や必要性、スキーマをめぐる動き、問題点など解説しました。
次回以降、もっとも一般的なスキーマの表現方法と言えるDTDについてもっと詳しく解説していきます。




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