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漢字のススメ ~中国語に訳されるパソコン用語

2006年11月01日作成 

中国の人気検索サイト

日本で検索サイトといえば、「yahoo」「Google」が思い浮かびます。中国ではどのようなサイトが利用されているのでしょうか?「Google”谷歌”」(グゥグゥー)と、”中国版Google”と言われる「百度」(バィドゥ)が人気を有しています。"谷歌”は中国語での発音を「Google」にまね、さらに”穀物”を意味する「谷」から種まきや収穫を連想させ、情報を得る喜びを表すとして、このようなネーミングになったようです。一方「百度」の会社名の由来は中国人になじみのある詩の一節「 」(人ごみの中彼女を何千何百回と捜す)から来ています。「捜」と関係のある名前が多い検索サイトの中にあって、「百度」のシンプルで中国文化を表すお洒落なネーミングは中国人にとって受け入れやすかったに違いありません。

「百度」の「網站(サイト)」というカテゴリの中には中国国内のサイトがジャンル別に著名な順に並んでおり、中国国内のある事柄の現状を知りたい時に便利です。たとえば図の一番上の「名站」という項目には有名なポータルサイトの「百度」「新浪」「捜狐」・・・が順番に挙げられています。

また、「百度」にはMP3検索機能があり、曲名から検索するだけでなく、聴いたりダウンロードできる事もサイトの人気の理由になっているのかもしれません。

ネット関連の新語・造語

ここで問題です。中国で最近よく目にするようになった「博客」「部落格」。この2つの単語、同じ言葉を表していますが一体何のことでしょう?中国の大陸と台湾で、表記が違います。日本でもよく耳にする言葉です。
読み方がヒントになるかも知れません。1つ目は「ボォクゥ」2つ目は「ブゥルォグゥ」と発音します。そう、これは「ブログ」を中国語で表記したものです。「百度」も06年7月からブログサービスをスタートさせました。「博客」にはブロガーという意味も含まれますが、「部落格」の場合、ブログの意味しか持たず、ブロガーを表すためには「部落客」という単語を用いる必要があります。もともと、webとlogをくっつけたWeblogを「網絡日誌」(インターネット上の日記)と直訳していましたが、省略形のBlogが一般的に使われたことをきっかけに、「博客」が定着しました。「博」という文字は”豊かである”とか”(知識が)広い”という意味があります。日本でも、「博士」や「博学」といった言葉から良いイメージが湧くかもしれません。しかし、この「博客」実はあまり良いイメージを与えていないようです。「博徒」や「賭博」という言葉を連想させ、また中国でハッカーが「黒客」と呼ばれ、それと同じ「客」が使われていることからも、「博客」の言葉に対する批判的な声もなかったわけではないようです。しかし、04年には10大流行語のひとつに挙げられるほど人々に普及する言葉となりました。

中国のブログ利用者数については、07年には1億人規模に拡大するだろうと予測されています。利用者増加に伴い、情報の正確性や膨大な量の書き込みを管理することが困難であるなど、いくつかの問題も懸念されていますが、ブログサービスの今後、収益性の高いサービスとしてネット広告、サービス委託管理、企業ブログ、モバイルブログは注目を集めています。


図:百度の画面



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