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1.XMLとは XML仕様制定までの歴史 2.XMLの長所 「拡張可能」と「意味情報」 3.文書における「内容」「構造」「体裁」の分離 XML文書の記述方法 4.XML宣言( XML declaration ) XMLインスタンス 5.DTD ( Document Type Definition ) の記述方法 6.検証済みXML文書と整形式XML文書 7.XML関連規格 まとめ |
XML文書は、処理上の観点から2種類に分けられる。「整形式( well-formed )XML文書」と「検証済み(valid)XML文書」である。
整形式XML文書とは、開始タグと終了タグの対応が取れており、かつ親要素と子要素がきちんと入れ子になっているなど形式的に「形が整った( well-formed )」XML文書を指して言う。つまり、DTDで規定されたタグ名や、構造に従っているかどうかは関係なく、形式的に整っているかどうかという観点からチェックを受けたXML文書のことである。XML文書は、必ず整形式XML文書でなくてはならない。
検証済みXML文書とは、XML文書を作成後チェックする際に、整形式かどうかという観点からだけではなく、DTDで定義されているタグ名や構造などに従っているかどうかという点まで含めてチェックしたXML文書を指して言う。XML文書を検証済みXML文書にしたい場合は、DTDを参照しながらチェックを行う必要がある。
作成されたXML文書のチェックを行うのは、実際には「XMLパーサー( Parser )」と呼ばれるソフトウェアである。あるXML文書を、整形式XML文書とするか、検証済みXML文書とするかはXMLパーサーの使い方に依存する。
整形式XML文書と検証済みXML文書の関係を図示すると図4のようになる。また、XML文書とXMLパーサーの関係を図示すると図5のようになる。