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デベロッパーズコーナー:DOMプログラミング講座 II(2)

2001年08月22日作成 

使って理解するDOMプログラミング
第2回:サンプルで理解するDOMの利用

(株)日本ユニテック
竹内 理


目次<全7ページ>

2.DOMの利用-システム間のデータ交換において
3.準備


DOMの利用-システム間のデータ交換において

XMLの利用方法の一つに、2つのシステム間でのデータ交換の手段としての利用があります。例えばAというシステムのRDB のデータを一度XMLに整形し、それをBというシステムに送信します。システムBでは送られてきたXMLのデータを解析して利用(例えば システムBのRDBにデータを格納)します。



図1.XMLを使ったシステム間のデータ交換

では、この処理においてDOMはどのような役割を果たすでしょうか。まずシステムAにおいてRDBからデータを抽出し、それ をXMLに整形する際にDOMを利用できるかもしれません。次にシステムBにおいてXMLを読み込み、解析する際にDOMを利用することが出 来るかもしれません。



図2.DOMの利用例

この場合、特にXMLを解析してデータをRDBに入れるという処理においてDOMは力を発揮します。RDBに挿入する必要なデー タだけをXMLから抽出するという処理をDOMを利用すれば簡単に行えるからです。この一連の処理の前半の部分、つまりRDBから取得し たデータをXMLに変換する処理を行うためのツールは既に数多くあります。例えば、Microsoft社のADOのVer2.1以降では、RDBのデータ を簡単にXMLファイルに永続化することができます。

では、今回はこの一連の処理の後半の部分となる「XMLファイルを読み込み、解析して必要なデータをRDBに挿入する」と いう処理を行うプログラムを実際に作成していくことにしましょう。今回作成する、この処理を行うモジュールを「XML2DB」と呼ぶこ とにします。また、便宜上データ交換に用いるXMLファイルのことを"データセットファイル"と呼ぶことにします。データセットファ イルはある特定の形式(スキーマ)に沿ったものとします。XML2DBモジュールではDOMを利用してデータセットファイルを読み込んだ あと、データセットファイルを解析し、必要なデータをRDBに挿入します。



図3.XML2DBモジュールの処理



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