この記事と関連の高い記事
関連キーワード:文書構造化- デベロッパーズコーナー:エンジニアのためのXMLスキーマ講座 III(4)
- デベロッパーズコーナー:エンジニアのためのXMLスキーマ講座 III(3)
- デベロッパーズコーナー:エンジニアのためのXMLスキーマ講座 III(2)
- ビギナーズコーナー:SGML再入門 (2)-3
- ビギナーズコーナー:SGML再入門 (2)-1
ホーム > X-Plus > XML Square > ビギナーズコーナー > SGML再入門
文書の各要素に、「ここからここまでは__要素です。」とマークをつけることがマークアップです。このマークをタグと呼びます。
<要素名>テキスト</要素名>
開始タグ 終了タグ |
「<」と「>」で挟まれている部分がタグです。タグはどのような要素かを表す要素名と、タグであることを表す<>で成り立っています。
タグには要素が始まることを表す開始タグと、要素が終わることを表す終了タグがあります。終了タグは、要素名の前に「/」を入れることにより、開始タグと区別します。
文章の先頭に、該当する要素の開始タグを、そして文章の最後に終了タグを挿入します。このようにして、SGML文書は、文書のすべての要素名と要素の区切りを明示します。
注)要素によっては、終了タグを省略できる場合があります。終了タグの省略はDTDで要素ごとにきめられています。
徐々にマークアップに慣れていきましょう。まずは、文章ごとにタグをつけます。
<to>山田様</to> <from>仕入担当:川井</from> <title>追加注文の件</title> <p>いつもお世話になっております。</p> <p>下記のとおり追加注文いたします。</p> <item>「えすじぃえむえる」Windows版1,000セット</item> <item>「えすじぃえむえる」Mac版1,000セット</item> <close>以上</close> <ps>納品日時が確定しましたら、至急ご連絡下さい。</ps> |
次に、複数の要素をグループ化する要素をマークアップしましょう。マークアップの要領は、マークアップの基本と同じです。タグが付けられている複数の文章の前後に、タグを挿入します。
<order>
→ ③ すべての要素をorderでグループ化する。 <to>山田様</to> <from>仕入担当 川井</from> <title>追加注文の件</title> <body> → ② p,listをbodyでグループ化する。 <p>いつもお世話になっております。</p> <p>下記のとおり追加注文いたします。</p> <list> → ① itemをlistでグループ化する。 <item>「えすじぃえむえる」Windows版1,000セット</item> <item>「えすじぃえむえる」Mac版1,000セット</item> </list> </body> <close>以上</close> <ps>納品日時が確定しましたら、至急ご連絡下さい。</ps> </order> |
SGML文書の特徴として、どのDTDにも、文書全体を一つの要素にグループ化する要素(最上位要素)があります。最上位要素のマークアップも忘れないようにしましょう。
どのようなタグを使ってマークアップするかはDTDできめられています。もちろん、タグはDTDにより異なります。たとえば、段落要素を、あるDTDでは「p」でマークアップするよう指定しているかもしれませんが、別のDTDでは「para」で指定しているかもしれません。ですから、あなたの文書にはどんなタグを使えばいいのか、チェックしましょう。そして、指定されたタグを使って自分の文書に正しくマークアップすることに慣れましょう。