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ビギナーズコーナー:SGML再入門 (2)-2

2001年05月31日作成 

(株)日本ユニテック

目次

  1. warming up.文書を要素に分ける
  2. step1.要素を指定のタグでマークアップする
  3. step2.指定された文書構造にしたがって文書を書こう
  4. step3.タグに属性を指定する
  5. step4.特殊文字を実体参照を使って表す
  6. step5.使ったDTDを指定する
  7. SGML文書のルールをまとめよう

step1:要素を指定のタグでマークアップする

文書の各要素に、「ここからここまでは__要素です。」とマークをつけることがマークアップです。このマークをタグと呼びます。

マークアップの基本1:要素の指定
<要素名>テキスト</要素名>

  開始タグ          終了タグ



<」と「>」で挟まれている部分がタグです。タグはどのような要素かを表す要素名と、タグであることを表す<>で成り立っています。

タグには要素が始まることを表す開始タグと、要素が終わることを表す終了タグがあります。終了タグは、要素名の前に「/」を入れることにより、開始タグと区別します。

文章の先頭に、該当する要素の開始タグを、そして文章の最後に終了タグを挿入します。このようにして、SGML文書は、文書のすべての要素名と要素の区切りを明示します。

注)要素によっては、終了タグを省略できる場合があります。終了タグの省略はDTDで要素ごとにきめられています。

徐々にマークアップに慣れていきましょう。まずは、文章ごとにタグをつけます。

マークアップ例
<to>山田様</to>
<from>仕入担当:川井</from>
<title>追加注文の件</title>
<p>いつもお世話になっております。</p>
<p>下記のとおり追加注文いたします。</p>
<item>「えすじぃえむえる」Windows版1,000セット</item>
<item>「えすじぃえむえる」Mac版1,000セット</item>
<close>以上</close>
<ps>納品日時が確定しましたら、至急ご連絡下さい。</ps>



次に、複数の要素をグループ化する要素をマークアップしましょう。マークアップの要領は、マークアップの基本と同じです。タグが付けられている複数の文章の前後に、タグを挿入します。

マークアップ例
<order> → ③ すべての要素をorderでグループ化する。
<to>山田様</to>
<from>仕入担当 川井</from>
<title>追加注文の件</title>
<body> → ② p,listをbodyでグループ化する。
<p>いつもお世話になっております。</p>
<p>下記のとおり追加注文いたします。</p>
<list> → ① itemをlistでグループ化する。
<item>「えすじぃえむえる」Windows版1,000セット</item>
<item>「えすじぃえむえる」Mac版1,000セット</item>
</list>
</body>
<close>以上</close>
<ps>納品日時が確定しましたら、至急ご連絡下さい。</ps>
</order>


これで、タグで文書全体の構造をマークアップが完成しました。

SGML文書の特徴として、どのDTDにも、文書全体を一つの要素にグループ化する要素(最上位要素)があります。最上位要素のマークアップも忘れないようにしましょう。

どのようなタグを使ってマークアップするかはDTDできめられています。もちろん、タグはDTDにより異なります。たとえば、段落要素を、あるDTDでは「p」でマークアップするよう指定しているかもしれませんが、別のDTDでは「para」で指定しているかもしれません。ですから、あなたの文書にはどんなタグを使えばいいのか、チェックしましょう。そして、指定されたタグを使って自分の文書に正しくマークアップすることに慣れましょう。





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