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本文中に「<」や「>」を使いたい場合、そのまま入力するわけにはいきません。なぜなら、タグを表す「<」や「>」と混同してしまうからです。このような記号を本文中に使う場合は、対応する文字列で表記し、出力時に置き換えます。このように、文字や語句を置き換える方法を実体参照といいます。
&実体参照名; |
置き換える文字列を実体参照名といいます。実体参照名を、前に「&」、終わりに「;」で挟みます。実体参照名は、DTDで決められています。
「<」を実体参照名「lt」、「>」を実体参照名「gt」で置き換える 見出し要素を<title>と</title>ではさみます。 ↓ 見出し要素を<title>と</title>ではさみます。 |
記号だけでなく、語句を実体参照することもできます。その場合、語句とその実体参照名をDTDで指定する必要があります。
「東京都東区西南町1-1-1北ビル11階」を、実体参照名「address」で置き換える
↓ 私は&address;に住んでいます。 |
実体参照を上手に活用すれば、改訂作業を簡単に行えます。上記の場合、住所が変わったとしても、DTDの対応づけを修正するだけで、文書中のすべての住所表記を修正することができます。