使って理解するDOMプログラミング
第1回:DOMの基本 「入門編」
(株)日本ユニテック
竹内 理
目次<全12ページ>
5.DOMのオブジェクトに触ってみよう
1.はじめる前に
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DOMのオブジェクトに触ってみよう
ここから、実際にXML文書をDOMを使って処理するプログラムを書いていきます。今回は「DOMの主なオブジェクトに触れて理解する」という目標に向かっていきましょう。
プラットフォームとしてWindows98、さらにJava開発環境が入っているものとして話を進めていきます。
1. はじめる前に
今回はXMLパーサーとしてApach XML ProjectのXerces Javaを使用します。ApachのWebサイト(http://xml.apache.org/xerces-j/index.html)からファイルをダウンロードしてください。今回はソースは不要ですのでXerces-J-bin.1.2.3.zipをダウンロードしましょう。最新のバージョンは1.2.3です。
ダウンロード後解凍します。筆者の場合zipファイルでダウンロードしたのですがwinzipでうまく解凍できませんでした。コマンドラインから以下のコマンドを実行すると解凍できます。
jar -xvf Xerces-J-bin.1.2.3.zip
xerces.jarというファイルがあることを確認してください。C:\xerces\というディレクトリの下にxerces.jarがあるとして、作成したJavaプログラムをコンパイルするためにはバッチファイルに以下のように記述し、実行します。
javac -classpath .;c:\xerces\xerces.jar 作成したJavaファイル.java %1
また、プログラムを実行するバッチファイルには以下のように記述してください。
Java -cp .;c:\xerces\xerces.jar 作成したクラス名 %1
今回、サンプルとして使用するのは次のDTD(books.dtd)とXMLファイル(books.xml)です。作成するJavaファイルと同じディレクトリ内にこれらのファイルを入れてください。XMLファイルの空白や改行もひとつのノードとみなしてしまうため、とりあえず実際のXMLファイルには改行や空白を入れないほうが作業を進めやすいかもしれません。
<!ELEMENT books (book)+>
<!ELEMENT book (title,publish_year,author)>
<!ELEMENT title (#PCDATA)>
<!ELEMENT publish_year (#PCDATA)>
<!ELEMENT author (name,others?)>
<!ATTLIST author country CDATA #REQUIRED>
<!ATTLIST author sex CDATA #REQUIRED>
<!ELEMENT name (#PCDATA)>
<!ELEMENT others (#PCDATA)>
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<?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE books SYSTEM "books.dtd">
<books>
<book>
<title>Nine
Stories</title>
<publish_year>1953</publish_year>
<author country="Germany"
sex="man">
<name>J.D.Salinger</name>
</author>
</book>
</books>
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リスト1.Books.dtd(左)とBooks.xml
これでXercesを使う準備ができたことになります。
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