デベロッパーズコーナー：DOMプログラミング講座Ｉ（6）

2001年08月10日作成　

使って理解するDOMプログラミング

第1回：DOMの基本　「入門編」

（株）日本ユニテック
竹内　理

目次＜全12ページ＞

１．イントロダクション

２．DOMの概要

３．DOMとXML文書

４．バインディングについて

XMLパーサー

５．DOMのオブジェクトに触ってみよう

1.はじめる前に

６． 2.STEP1：XML文書のロード-Documentオブジェクトの使用

７． 3.STEP2：ルートノードを取得する-Elementオブジェクトの使用

８． 4.STEP3：ノードの子要素リストを取得する-NodeListオブジェクトの使用

９． 5.STEP4：属性リストを取得する-NamedNodeMapオブジェクトの使用

10． 6.STEP5：属性の値を変更する-Attrオブジェクトの使用

11． 7.STEP6：要素ノードを追加する

12． 8.STEP7：タグ名を指定して要素を取得する

おわりに

DOMのオブジェクトに触ってみよう

2. STEP1：XML文書のロード－Documentオブジェクトの使用

では、最初にXercesを使ってXML文書をロードするところからはじめましょう。XML文書をロードする方法はDOMでは規定しておらず、各パーサーに依存しています。XercesでXML文書をロードする方法はいくつかありますが今回は以下のように記述してみましょう。クラス名はDOMSample、ファイル名はDOMSample.javaとします。

このSTEPではDOMオブジェクト「Document」が出てきます。DocumentオブジェクトはXML文書全体をあらわすオブジェクトです。Documentクラスの詳細については別表２を見てください。

import org.apache.xerces.parsers.DOMParser;//(1)DOMパーサーのパッケージをインポート
import org.w3c.dom.Document;//(2)Documentオブジェクトのパッケージをインポート
class DOMSample{
public static void main(String argv[]){
try{
DOMParser xml = new DOMParser();//(3)DOMパーサーインスタンスを生成
xml.parse(argv[0]);//(4)引数でXMLファイルを指定し、Parseメソッドで妥当性を検証する
Document xdoc = xml.getDocument();//(5)getDocumentメソッドでドキュメントオブジェクトを生成する。
}
catch(Exception e){
System.out.println(e + ":例外発生");
}
}
}

リスト２.XML文書をロードするプログラム　[DOMSample.java]

では、リスト２を詳しく見ていきましょう。

まず(1)でDOMコンポーネントのパッケージDOMParserを、(2)でDocumentクラスを含むパッケージDocumentをインポートします。(3)でDOMモジュールを表すDOMParserオブジェクトを生成し、(4)でDOMParserクラスのparseメソッドでXML文書の妥当性を検証します。parseメソッドの引数には検証するXML文書の名前を渡します。(5)のDOMParser.getDocument()メソッドではparseメソッドで検証したXML文書をロードし、Documentクラスのオブジェクトxdocを生成します。

バッチファイルに次のように記述して、実行してください。

java -cp .;c:\work\xmlsquare\dom\test\xerces.jar DOMSample books.xml %1

ここまではDOMの仕様ではなく、Xerces独自のメソッドを使っていますから「XML文書をロードするにはこうすればいいのね」くらいに考えてください。

デベロッパーズコーナー：DOMプログラミング講座Ｉ（6）

関連サービス

この記事と関連の高い記事

デベロッパーズコーナー：DOMプログラミング講座 Ｉ（6）

関連サービス

この記事と関連の高い記事

デベロッパーズコーナー：DOMプログラミング講座Ｉ（6）